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「今のワクチンは変異で1年以内に無用の長物になるかも」

「今のワクチンは変異で1年以内に無用の長物になるかも」

Posted March. 31, 2021 08:17,   

Updated March. 31, 2021 08:17

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ファイザー、モデルナ、アストラゼネカなど、現在使われている新型コロナウイルス感染症(新型コロナ)のワクチンが、1年内に予防効果を失いかねないという懸念が提起された。いわゆる「第1世代の新型コロナワクチン」であるこれらのワクチンに耐性の強い変異ウイルスが拡散する可能性が高いということだ。

30日(現地時間)、ガーディアンなどによると、国際機関連合体である「ワクチン同盟」が世界28カ国の感染症、ウイルス学専門家77人に尋ねた結果、このうち66.2%が「現在開発された新型コロナのワクチンが1年以内に予防効果を失う可能性がある」と語った。

専門家らは、ワクチン接種の速度が大きく落ちる後進国で、新型コロナの変異ウイルスが引き続き発生する中、ワクチン接種と共に封鎖措置を緩和したり解除した先進国に変異ウイルスが流入すれば、再びパンデミックが発生する可能性があると懸念した。疫学専門家で今回のアンケート調査に応じた米エール大学のグレッグ・ゴンザレス教授は、「変異ウイルスは毎日新たに発生している。変異ウイルスは、ワクチンが与える免疫効果を無力化できる」とし、「ワクチンは全世界で均等に接種されなければならない」と強調した。

世界保健機関(WHO)と文在寅(ムン・ジェイン)大統領など世界23カ国の首脳らは29日に共同で、「免疫は世界の公共財なので、できるだけ早く全世界にワクチンを普及しなければならない」とし、これに向けたワクチン情報共有など国際条約作りを促した。


金潤鍾 zozo@donga.com