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ペロシ氏、「トランプ氏に対する弾劾訴追案、まもなく上院に送付」

ペロシ氏、「トランプ氏に対する弾劾訴追案、まもなく上院に送付」

Posted January. 23, 2021 08:04,   

Updated January. 23, 2021 08:04

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米民主党と共和党が、トランプ前大統領に対する上院での弾劾裁判の開始をめぐって対立した。民主党のペロシ下院議長ら民主党指導部は、「できるだけ速やかに送付する」と明らかにしたが、共和党は来月に遅らせることを主張した。特に、陰謀論を展開する集団「QAnon(キューアノン)」を支持する共和党の白人女性下院議員は、バイデン氏に対する弾劾訴追案まで発議した。

ペロシ氏は21日、記者会見で、「弾劾訴追案がまもなく送付されるだろう」とし、「準備はできた」と明らかにした。ペロシ氏は退任した大統領に対する弾劾推進は違憲という共和党の一部の主張に反論し、「大統領が内乱を扇動した。『過去のことは忘れて前に進もう』というのは、国を団結させる方法ではない」と主張した。CNNは、民主党が早ければ22日に弾劾訴追案を送付すると報じた。

一方、共和党のマコーネル上院院内総務は、民主党のシューマー上院院内総務に弾劾裁判の開始を2月半ばまで遅らせることを提案したという。トランプ氏に弾劾裁判の弁論を準備する時間を与えなければならないという理由だ。共和党内では、「民主党がこの提案を受け入れなければ、バイデン内閣の人事承認を拒否・遅延する」と主張している。

民主党の一部でも行き過ぎた強硬策は避けるべきとする慎重論が提起されている。弾劾訴追案の送付で上院の弾劾裁判の日程が確定すれば、バイデン氏が主張してきた「結束」議題が埋もれてしまいかねない。トランプ氏の大統領選結果の受け入れ拒否の影響などで遅れている長官指名者の上院の承認も遅れる可能性が高い。また、民主党と共和党が上院100議席のうち50席ずつを占有している状況で、弾劾訴追案の可決に必要な67票を得ることができるのかという現実論も提起されている。

 

米紙ワシントン・ポストなどによると、トランプ氏の熱血支持者で有名な共和党のマジョリー・テイラー・グリーン下院議員(47・ジョージア州)は21日、「バイデン氏と息子のハンター氏がウクライナと癒着した疑いがある」とし、バイデン氏に対する弾劾訴追案を発議した。3日に下院議員になったグリーン氏は、「QAnon」支持者の中で初めて連邦議会入りした。ただし、民主党が下院を掌握しており、弾劾訴追案が下院の敷居を越える可能性は低い。


李恩澤 nabi@donga.com