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100年の大計が欠けられた光化門広場工事、遠くないうちにまた撤去するつもりか

100年の大計が欠けられた光化門広場工事、遠くないうちにまた撤去するつもりか

Posted November. 18, 2020 08:59,   

Updated November. 18, 2020 08:59

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ソウル市が一昨日、市民団体の反対の中、光化門(クァンファムン)広場の再構造化工事を開始した。世宗(セジョン)文化会館のある広場の西の道をなくし、その場所に数千本の木や草のある市民広場を作るのが再構造化事業の柱となっている。現在、広場の両側に通行する車両は、双方向7〜9車線に拡張される教保(キョボ)ビル側の東の車線で通ることになる。

2009年に完成された現在の光化門広場は、車が走る大通りに囲まれて、市民のアクセスが落ちて、広場の多くの機能が不足しているのが事実だ。2023年に工事が完了すれば、今より広くなった歩行広場で市民がレジャーを楽しむことができるようになるという点で、再構造化事業の必要性は十分認められる。しかし、国の象徴ともいえる広場を、片方に偏るように造成することが適切かどうかなど、未解決の課題が一つや二つではないのに、ソウル市が工事に踏み切ったのは早まったことと言える。

光化門の片側広場は、昨年、ソウル市が初めて構想を明らかにした時から論議が多かった事業だ。故朴元淳(パク・ウォンスン)市長も、「市民の意見を収拾して、事業の時期と方向性を再び決めたい」と見合わせた。世界的に国を代表する広場を、空間の片方に押してから作ることはほとんどない。市民団体も、歩行者の通行量が広場の東側の半分程度である世宗文化会館の方に偏って広場を作ることに反対している。それでもソウル市は、朴市長が死亡した後の9月に修正案を発表後、工事に入った。ソウルを代表する広場の構造を変更する重大事を、ソウル市長補欠選挙が5ヶ月後に迫っている「市長欠位」の状況で、補完策に過ぎない修正案を押し通すように強行すべきなのかを巡る論理的根拠と共感も足りない。

光化門広場は、単なる市民公園の概念を超える韓半島の中心空間と言える。漢陽(ハンヤン)遷都の歴史が息づき、ソウルを代表する象徴性を考慮すれば、ソウル市民はもとより、すべての国民が共感できる最適の選択肢を導き出すことが先行しなければならない。そうではなく「推進していた事業だから、終えてみよう」という公務員マインドでアプローチすれば、10数年前に750億ウォンをかけて今の光化門広場を作っておいて、再び791億ウォンの血税を投じて撤去する試行錯誤がいつか繰り返されざるを得ない。100年を見通す長い歴史見識と意識を持つとき、ソウルのすべての市民が祝福するきちんとした青写真が出るだろう。今でも工事を中断して、原点で公論化手順を再度踏むことが、より大きな社会的論議とコストを削減する道と言える。