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文大統領、中国主導のRCEPに署名

Posted November. 16, 2020 09:42,   

Updated November. 16, 2020 09:42

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文在寅(ムン・ジェイン)大統領が15日、世界最大規模の多国間自由貿易協定(FTA)である東アジア地域包括的経済連携(RCEP)に署名した。

文大統領は同日、大統領府で、リモートで開かれた「第4回RCEP首脳会議」でRCEPに署名し、「新型コロナの挑戦と保護貿易の拡大、多国間体制の危機の前で、若くて躍動的なアセアンが中心となり、世界最大規模の自由貿易協定を締結することになった。私たちは自由貿易の価値守護を行動に移した」と述べた。RCEPは、日中韓と東南アジア諸国連合(ASEAN)10ヵ国、オーストラリア、ニュージーランドの15ヵ国が参加する世界最大規模のFTA。貿易規模、国内総生産(GDP)、人口で世界の約3割を占める。加盟国間で関税のハードルを下げ、体系的な貿易・投資システムを確立し、交易を活性化するというのが基本趣旨だ。

 

一部では、事実上、中国が主導するRCEPへの加入を機に、米中対立の中、韓国政府の外交的「計算」が一層複雑になるという観測が流れている。オバマ前米大統領が中国の膨張を阻止するために2010年から環太平洋経済連携協定(TPP)を推進すると、中国はこの包囲網を突破するために2012年からRCEP構築に乗り出し、韓国の参加を要請した。TPPは、2017年に多国間体制を拒否したトランプ米大統領が離脱を宣言して座礁したが、2018年に日本とオーストラリアが主軸になってCPTPPに名前を変えて発効した。米大統領選挙で勝利宣言した民主党のバイデン前副大統領は、これまでCPTPP復帰を示唆してきた。これに対して大統領府関係者は、「中国は他国と同様、RCEPに参加する15ヵ国のうちの1国」としながらも、「必要だと感じれば、韓国もCPTPPに加入できる」と述べた。


パク・ヒョモク記者 世宗市=チュ・エジン記者 tree624@donga.com · jaj@donga.com