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1兆ウォンの壁に…メッシがバルセロナ残留を決心

1兆ウォンの壁に…メッシがバルセロナ残留を決心

Posted September. 07, 2020 08:15,   

Updated September. 07, 2020 08:15

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ユース時代を含めて20年間所属したFCバルセロナ(スペイン)を退団すると爆弾宣言をした「サッカーの神様」リオネル・メッシ(33)が、結局バルセロナに残留することになった。

メッシは5日(韓国時間)、サッカー専門メディア「ゴール・ドットコム」のインタビューで「バルセロナのために献身し続けて来た。(移籍のために)私が愛するクラブで、私に全て与えてくれたバルセロナを法廷で相手したくない」と話した。

これで先月26日、バルセロナに移籍を求めて始まったメッシの退団騒動は10日ぶりに終止符が打たれた格好だ。これまでメッシは、「自由に退団するためには、昨季終了予定時点の6月10日までに退団を申し出なければならない」と規定した契約書の条項を巡ってクラブと対立してきた。メッシ側は、新型コロナウィルスの影響でシーズンが8月に終了したため「退団通知の期限」も延長されたと主張した。しかし、クラブがこれを認めず、双方は法廷で争うものとみられた。メッシが同条項と関係なく移籍する道は、自身に対してクラブが策定したバイアウト(契約解除違約金)の7億ユーロ(約9864億ウォン)を支払うチームを探すことだった。

欧州サッカー界では、金満クラブのマンチェスター・シティ(イングランド)とパリ・サンジェルマン(フランス)などがメッシの新天地として取り沙汰された。しかし、これらのクラブにとっても1兆ウォン近くを移籍金として使うのは困難なことだった。メッシは「バルセロナのジョゼップ・バルトメウ会長は私が退団できる唯一の方法は、バイアウトを支払うことだけだと言った。それは不可能なことだった」とはなした。

2014~2015シーズンの優勝を最後に欧州チャンピオンズリーグ(CL)優勝がないバルセロナは先月、バイエルン・ミュンヘン(ドイツ)との欧州CL準々決勝で2-8の屈辱的な敗北を喫した。メッシは、「あの試合のために移籍を決心したわけではない。以前から(移籍を)考えて来た」とし、「遠大なプロジェクトを持たないバルセロナで幸せを感じられなかった。自分には変化と新しい目標が必要だと考えた」と語った。

2021年までバルセロナと契約しているメッシは、当分クラブとの「居心地悪い同居」が続く見通しだ。メッシは同日、「CL優勝のためにクラブの支援が足りなかった」と言い、優秀選手の獲得に失敗し、チームがCLトップレベルの戦力を備えていないことを批判した。しかし、バルセロナが選手獲得に大金を投資するかは未知数だ。ロナルド・クーマン新監督とのぎこちない関係も課題だ。クーマン監督は、メッシについて「これ以上特権はない」と発言したとされる。


鄭允喆 trigger@donga.com