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1週間だけ「一時停止」で大韓民国の底力を見せよう

1週間だけ「一時停止」で大韓民国の底力を見せよう

Posted August. 31, 2020 08:11,   

Updated August. 31, 2020 08:11

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30日から首都圏地域を中心にソーシャルディスタンシング2.5段階が始まった。来月6日までの約1週間、公共施設の運営が大幅に制限される。ソウル市はこの期間を「1千万市民の自制週間」とし、市民各自が感染対策の主体としてソーシャルディスタンシングを守ってほしいと呼びかけた。外出や人に会うことは最大限控え、外部活動を止めるなど、日常生活をあきらめる覚悟で感染対策を徹底させてほしいということだ。

30日に感染者が299人追加され、累計1万9699人となり、2万人に迫った。この2週間、1日平均の感染者が300人(300.8人)を超え、高齢の感染者が増えたことでこの期間に19人が死亡した。累計死者数は323人(致死率1.64%)にのぼる。世界の感染者数は29日に2500万人を超えた。今月9日には2000万人だったが、500万人増えるのに20日しかかからないほど、新型コロナウイルスの感染拡大が加速している。

国内の感染速度を遅らせ、一息つく時間が必要だ。ソーシャルディスタンシング2.5段階に入った1週間が「拡大」と「収束」を分ける重大な岐路だ。結果によって3段階に引き上げるかどうかが決まる。「ロックダウン」に該当する3段階が施行されれば、必須の社会・経済活動以外のすべての活動が原則的に禁止され、ただでさえ冷え切った経済への深刻な打撃が避けられない。

日常を止めることは各々の犠牲を伴うが、直ちに営業停止を迫られる自営業者や中小企業労働者には生計の問題になる。彼らが希望を持ち続けることができるよう政府次元の細心の配慮と支援が必要だ。

この渦中での政府と医療界の対立は、直ちに妥協点を見出さなければならない。政府が業務復帰命令に従わなかった専門医を告発する強硬手段に出ると、大韓医師協会は30日、来月7日から無期限ストを宣言し、専門医も現在行っているストを継続することを決定した。ストが長期化すれば、医療システムの崩壊で最悪の状況に直面する恐れがある。すでに全国各地で、ゴールデンタイムを逸して死亡する急病患者が増え、重症患者の治療が延期されている。政府はこれまでの意思疎通不足で医師の集団行動を招いた責任を免れない。政府と医療界は国民の命を人質にする対立を止め、コロナの収束に向けて手を握らなければならない。今後1週間、韓国の防疫が試される。国民皆が防疫の主役になり、未来を守らなければならない。