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金正恩氏が軍幹部に「白頭山拳銃」授与

Posted July. 28, 2020 10:39,   

Updated July. 28, 2020 10:39

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北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が、休戦協定締結(27日)67年を迎え、軍幹部に自らの名前入りの「白頭山(ペクトゥサン)」記念拳銃を授与した。軍の士気を高め、内部の綱紀を粛正する狙いがあるとみられる。

朝鮮中央通信は27日、「金正恩同志が偉大な祖国解放戦争勝利67年を迎え、共和国の武力指揮構成員に『白頭山』記念拳銃を授与した」と報じた。この拳銃は、北朝鮮が直接開発・生産したもので、正恩氏の名前入りだと明らかにした。同通信は、「新世代の軍指揮官に対する党の大きな信頼と期待の表示」とし、正恩氏が拳銃を直接授与したと伝えた。

白頭山記念拳銃の授与は、正恩氏の綱紀粛正の一環とみられる。北朝鮮は、休戦協定締結日の27日を「祖国解放戦争勝利記念日」と呼び、軍の士気を高めるイベントとして活用してきた。正恩氏が、脱北者が再び北朝鮮に戻ったことと関連して、警戒に失敗した該当軍部隊を処罰すると明らかにした中、白頭山拳銃の授与を通じて、自身への忠誠を再確認しようとしたとみられている。北朝鮮大学院大学の梁茂進(ヤン・ムジン)教授は、「軍の士気を高め、軍需物資も自力更生するということを対内外に示すもの」と分析した。

一方、北朝鮮は27日、全国老兵大会を計画どおり開き、新型コロナウイルスの防疫への自信をアピールするものとみられる。同通信は26日、全国各地から平壌(ピョンヤン)に集まった老兵の宿舎を党幹部が訪問したと報じた。全国老兵大会は、北朝鮮が休戦協定日を記念して老兵の功労を祝う行事だ。世宗(セジョン)研究所北朝鮮研究センターの鄭成長(チョン・ソンジャン)センター長は、「少なくとも首都だけは新型コロナウイルスからコントロールできるという防疫の自信をアピールするもの」と指摘した。


崔智善 aurinko@donga.com