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中国全人代、史上初めて成長率目標を提示できず

中国全人代、史上初めて成長率目標を提示できず

Posted May. 23, 2020 08:23,   

Updated May. 23, 2020 08:23

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新型コロナウイルスの感染拡大の衝撃で、中国が初めて経済成長率の目標値を提示できなかった。危機を感じた中国は、1100兆ウォン台にのぼる「中国版ニューディール」を予告した。

中国の李克強首相は22日、全国人民代表大会(全人代)開幕式で発表した政府業務報告で、「今年は具体的な経済成長目標を提示しない」とし、「コロナによる世界の経済状況の不確実性が大きく、中国の発展の予測が難しい要素に直面したため」と明らかにした。

 

香港のサウスチャイナ・モーニング・ポストは、「中国が経済成長率の目標値を定めることができないのは史上初めて」と伝えた。中国の経済状況が厳しいことを中国政府が認めたのだ。

李氏は、「今年の財政赤字目標を対国内総生産(GDP)比で3.6%にする」とし、「これにより財政赤字規模は昨年より1兆元増加するだろう」と明らかにした。また、1兆元規模の特別国債を発行し、インフラ建設分野に使われる地方政府の特殊目的債を3兆7500億元発行すると明らかにした。中央政府の予算6千億元も投入される。これを全て合わせると、景気対策に6兆3500億元(約1100兆ウォン)が投入される。

中国の今年の国防予算は1兆2680億元(約220兆ウォン)で昨年に比べて6.6%増加した。昨年の前年対比増加率7.5%よりも下がったが、政府の予算支出が0.2%減ったことを考えると増加幅は大きい。

 

中国の経済悪化と米中対立の激化で、アジア証券市場は一斉に下落した。韓国KOSPIは前取引日より1.41%(28.18ポイント)下がった1,970.13で取引を終え、香港(―5.43%)、日本(―0.8%)、中国(―1.89)の証券市場も下がった。


尹完準 zeitung@donga.com