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米戦略司令部、8月にICBM「ミニットマン3」を発射

米戦略司令部、8月にICBM「ミニットマン3」を発射

Posted May. 19, 2020 08:18,   

Updated May. 19, 2020 08:18

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核兵器や大陸間弾道ミサイル(ICBM)などの戦略兵器を総括する米戦略司令部が、新型コロナウイルスの感染拡大にもかかわらず、今年8月にICBM「ミニットマン3」の発射実験を実施することを明らかにした。ミニットマン3は、戦略爆撃機、戦略核潜水艦と共に米国の「3大核戦争力」とされる。最近グアムに前進配備したB-1B爆撃機を韓半島付近など域内に展開したのに続き、北朝鮮や中国、ロシアを牽制するための戦略的措置とみられる。

米戦略司令部は最近、ホームページを通じて、ICBMは米空軍の地球規模攻撃軍団(AFGSC)が遂行する核抑止力の主要手段であり、核抑止力維持の任務は「新型コロナウイルスの大流行」でも常に準備され、信頼性が担保されなければならないと強調した。そして、弾頭を装着していないミニットマン3の発射実験が計画どおり8月頃に実施されると伝えた。2月初めに実施した発射の時のように、カリフォルニア州のヴァンデンバーグ空軍基地からミニットマン3を約6750キロ離れた太平洋マーシャル諸島のクェゼリン環礁に発射すると予告したのだ。

 

米戦略司令部はこの発射実験がミニットマン3の信頼性を確認し、確実な核抑止力を維持する一方、同盟国に拡大核抑止の公約を確認させる契機になると強調した。米国は毎年2、3回、ミニットマン3の発射実験を行ってきた。軍関係者は、「北朝鮮、中国、ロシアの核や通常兵器の軍事脅威に対する米国の域内での戦略的優勢をアピールする狙いがあると見るべきだ」と話した。

 

さらに、米戦略司令部は最近、本土の3つの基地を同時発進したB-52戦略爆撃機4機とB-2ステルス爆撃機2機を米欧州司令部とインド太平洋司令部の責任区域で展開する訓練を実施したと明らかにした。具体的な飛行ルートは公開しなかった。このような長距離爆撃機の「躍動的展開訓練」は、世界どの地域の潜在的危機にも確実に対処するためのものだと、米戦略司令部は説明した。


尹相虎 ysh1005@donga.com