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KBOリーグ開幕を鋭意注視するMLB

Posted May. 04, 2020 07:53,   

Updated May. 04, 2020 07:53

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元ロサンゼルス・ドジャース監督のトミー・ラソーダ氏は「一年の中で一番悲しい日は野球シーズンが終わる日だ」と言った。裏返せば、一年のうち一番うれしい日は野球シーズンが始まる日になるだろう。野球ファンが楽しみにしていた、その日が迫ってくる。2020シーズンのKBOリーグが5月5日に開幕する。3月28日に予定されていた開幕は、新型コロナウィルス感染拡大で38日間延期された。当面は無観客で行われるが、野球試合が行われることだけで希望的だ。

国内のファンだけが注目しているのではない。野球の本場、米国のメジャーリーグ(MLB)もKBOリーグに注目している。MLBもコロナの影響でシーズンが全面中止となっている。コロナが猛威を振るう中で開幕に漕ぎつけたKBOリーグは立派な手本になり得る。

米国のヤフースポーツは2日(現地時間)、「MLBは、新型コロナウィルス感染症の収束を図る中で、KBOがどう野球を再開するのか注視するだろう」(MLB will be watching as KBO tries to bring back baseball coronavirus recovery)という見出しの記事を掲載した。記事を書いたMLBコラムニストのティム・ブラウン氏は、「米国では野球の日がまだ訪れていない。しかし韓国では間もなく野球が開かれる。10球団が戦うKBOリーグが今週火曜日(5日)に5球場で5試合を行う」と詳細に紹介した上で、「多くの専門家によると、韓国は(コロナ対応で)米国より少なくとも数週、数ヵ月先行している」と報じた。

ヤフースポーツによると、MLBは現在、職員2人をソウルに常駐させながらKBOの対応を学習させているという。「MLBはKBOと定期的に接触しながら、どうパンデミックに対応しているのか学ぶことになるだろう。MLBは職員の配置やメディア対応、セキュリティ、競技場の運営などコロナウィルス予防と保護のための細部事項についても関心が高い」と伝えた。無観客の雰囲気にどう対応するのかも注目している。選手とスタッフの出入口を一つに統一し、唾吐きやハイタッチを禁止するなど関連の指針についても詳しく紹介した。

先月に行われた練習試合には海外の報道陣も駆けつけるなど高い関心を示した。MLB球団と国内に派遣されたスカウトに報告書を提出させるなど国内の状況をベンチマークしている。

ヤフースポーツは、「MLBは(KBOから)見習って、自らの戦略を練ることになるだろう。それがプラスの影響を与えることを望む」と書いた。世界の球界から注目を浴びているKBOリーグ。最後まで成功例として記録されるためにも格別な注意を払ってもらいたい。


姜泓求 windup@donga.com