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孫興民が新スタジアムで開場初ゴール、クラブは「歴史を書いた」と称賛

孫興民が新スタジアムで開場初ゴール、クラブは「歴史を書いた」と称賛

Posted April. 05, 2019 09:21,   

Updated April. 05, 2019 09:21

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「自分は世界で最も幸せな男だ」

長く続いた沈黙は、このゴールのためだったのだろうか。イングランド・プレミアリーグ(EPL)トッテナム・ホットスパーの孫興民(ソン・フンミン=27)の得点本能が目覚めた。しかも新本拠地トッテナム・ホットスパースタジアムの開場初ゴールだ。クラブ側はソーシャルメディアを通じて孫興民を「歴史を書いた人」(History maker)と褒め称えた。「新スタジアムで歴史を作りたい」と言った孫興民は、自分の言葉を守った。

孫興民は4日(韓国時間)、ロンドンで行われたクリスタル・パレスとのリーグ戦第31節で、後半10分に先制点を奪った。クリスティアン・エリクセンが渡したボールを枠内の右で受けて、守備を交わしては中央に切り込んで左足で決めた。リーグ戦では2月10日のレスターシティ戦以来6試合ぶりとなる12点目。シーズン全体では2月14日の欧州チャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント第1戦ドルトムント戦以来7試合、49日ぶりの17点目だ。トッテナムは後半35分にエリクセンが止めのゴールを決めて、リーグ戦5試合連続の未勝利(1分け4敗)を止めた。サッカー統計サイト「フースコアードドットコム」は1得点1アシストを記録したエリクセン(8.5点)に次いで孫興民に8.4点を与えた。勝ち点3を追加したトッテナム(勝ち点64、21勝1分け10敗)はアーセナル(63、19勝6分け6敗)にしばらく明け渡した3位を奪い返した。

新スタジアムは、「ニューホワイト・ハート・レーン」とも呼ばれる。1899年から本拠地に使われた球場名はホワイト・ハート・レーンだった。トッテナムは120年近く使われたスタジアムの跡地に新スタジアムを建設し、昨季からウェンブリー・スタジアムを本拠地に使ってきた。6万2062席規模の新スタジアムは昨年8月にオープンする予定だったが、安全問題などで完成が遅れた。トッテナムは公式開場試合を控えて2度にわたってテストマッチを行った。新スタジアムはEPLでマンチェスター・ユナイテッドの本拠地オールド・トラフォード(7万4994席)に次いで2番目に大きい。

トッテナムのマウリシオ・ポチェッティーノ監督は、後半ロスタイムを孫興民を交代した。ファンはベンチに下がる孫興民に起立拍手を送った。孫興民は「クラブを含めてこういう機会を与えてくれた方々に感謝する。自分がうまかったよりは運が味方したと思う。今日の勝利が残りシーズンにもプラスになりそうだ」と話した。

試合結果は、現地だけでなく米国メディアも大きく取り上げた。CNNは「13億ドル(約1兆4776億ウォン)のスタジアムをオープンしたトッテナムが5万9215人の観客の前で孫興民の先制ゴールに支えられてクリスタル・パレスに勝った」という記事とともに孫興民の現地でのインタビューを伝えた。


李承鍵 why@donga.com