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日本、護衛艦「いずも」が空母化

Posted December. 27, 2017 09:26,   

Updated December. 27, 2017 09:43

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日本政府が、最大護衛艦「いずも」(1万9500トン)の甲板を改修し、戦闘機が離着陸できる空母にすることを検討していると、読売新聞が26日付で報じた。計画どおり2020年代初頭に運用を開始する場合、日本は中国に続き世界11番目の空母保有国になる。

 

報道によると、日本政府は現在ヘリコプター14機を搭載できるいずもの甲板にスキージャンプ台を設置し、最新鋭ステルス戦闘機F35B10機を搭載することを検討している。同紙は、「改修では、F35Bのジェットエンジンが発する熱に耐えられるように甲板の耐熱性を上げる」と伝えた。

2015年就役したいずもは、全長248メートル、幅38メートルで、海上自衛隊が保有する護衛艦の中で最も大きい。建設費だけで1200億円(約1兆1400億ウォン)が投入された自衛隊の核心戦力だ。外観も空母と似ていて、「事実上の空母」と評価されてきた。

ただ、日本政府はこれまで守ってきた専守防衛(攻撃を受けた場合にのみ防衛力行使が可能)原則により、戦闘機を搭載した攻撃型空母は保有できないとする立場を維持してきた。同紙は、「政府見解は維持し、離党防衛用の補給拠点など防御目的に活用する」とし、「米軍のF35B戦闘機の運用を想定」していると伝えた。敵が離島に侵攻する場合、米軍の戦闘機を付近まで運び、燃料を補給する目的に活用するということだ。防衛省は調査費を2019年度予算案に計上する方針だ。

 

中長期的には自主導入したF35B戦闘機を空母に搭載することも検討している。ただ、この場合、専守防衛の範囲を越えるため、来年10ヵ年防衛計画「防衛大綱」見直しに向けた議論を踏まえて判断するという。具体的には、米国から導入予定のF35A戦闘機42機のうち一部をF35B型に変更することなどが議論される。F35Bは、F35Aを海軍用に開発した機種で、短距離の滑走による離陸と垂直着陸が可能だ。

日本が、軍事大国化の論議にかかわらず空母を保有しようとするのは、中国の「空母崛起」に対応するためだ。中国海軍は2012年に旧ソ連の退役空母を改造して「遼寧」を就役させ、今年4月には初の中国産空母「山東」の進水式を行った。同紙は、「有事で在日米軍基地が破壊された際には、代替滑走路の役割も担う」とし、「日米連携を強化することで北朝鮮や中国の脅威に備える狙いがある」と伝えた。



張源宰 peacechaos@donga.com