コミー氏は前日、上院情報委を通じて公開した書面声明で、トランプ氏が自分にロシア疑惑捜査の中止を求めたと主張した。トランプ氏は2月14日、ホワイトハウスでコミー氏に会い、「私はこの件を手放すこと(let this go)、(ロシア疑惑に関与して辞任した)マイケル・フリン前大統領補佐官(国家安全保障問題担当)について手放すことができるよう望んでいる。彼はいいやつだ」と述べた。コミー氏は、「彼はいいやつですとだけ答え、(トランプ氏の要求どおり)『この件を手放す』とは言わなかった」と明らかにした。コミー氏はこのような内容をメモに書き、これを見た側近が先月、米紙ニューヨーク・タイムズに暴露した。
これに先立ち、トランプ氏は1月27日、コミー氏との夕食会の途中、「私は(あなたの)忠誠心が必要だ。忠誠心を期待している」と言った。コミー氏は、「トランプ氏の発言後、ぎこちない沈黙が続く間、私は動くことも、話すこともせず、また表情も全く変えなかった。ただ『正直を見ることになるだろう』と話した」と当時の状況を伝えた。
李承憲 ddr@donga.com