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選挙終盤に現われた「極端政治」

Posted May. 02, 2017 08:34,   

Updated May. 02, 2017 08:35

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5・9大統領選がちょうど1週間後に迫り、各候補と政党関係者たちの発言がますます荒っぽくなっている。地域票の集中と理念対決は多少緩和されたものの、政界が終盤の票集めのために「極端と排除の政治」を登場させている。ろうそくと太極旗の民心極限対決の中で行われる大統領選が国民統合に逆行し、大統領選後の対決政治の復活という深刻な後遺症を予告している。

暴言はさらに強い暴言を呼び、上昇効果を起こしている。先月30日、最大野党「共に民主党」の李海瓚(イ・ヘチャン)共同選挙対策委員長は、「極右・保守勢力が再びこの国を壟断できないよう徹底的に壊滅しなければならない」と主張した。これに対して、旧与党セヌリ党の後身「自由韓国党」の洪準杓(ホン・ジュンピョ)候補は1日、「カンボジアのキリングフィールドを連想させる」とし、「盧武鉉(ノ・ムヒョン)政府で李海瓚首相は、たちが悪かったことを覚えているのか」と反撃した。

洪氏の「暴言」も連日俎上に上っている。洪氏は1日、第2野党「国民の党」の朴智元(パク・チウォン)代表に対して、「これ以上『汝矣島(ヨウィド)妖物』の振る舞いをしない方がいい。朴智元代表の政治人生は今回で終わり」と発言した。これに先立ち、洪氏はある世論調査機関に対して、「私が政権に就けばなくす」と述べ、左派団体を公開の席で「泥棒××」と非難した。すると「共に民主党」の文在寅(ムン・ジェイン)候補側の朴洸瑥(パク・グァンオン)公報団長は同日、「企業に迫って数百億ウォンを巻き上げる組織暴力政党の後裔らしい反民主的暴言」と非難した。

文氏は同日、洪氏について、「自分たちの不正と腐敗、無能さを労働者のせいにしている」とし、「国民の党」の安哲秀(アン・チョルス)候補に対しては、「より恐ろしいことは、腐敗既得権の国を作った勢力と手を握り、新しい腐敗既得権の国を夢見る勢力だ。絶対に許してはならない」と強硬発言を吐き出した。安氏も文氏に対して、「選挙が終われば、助けた人々を皆使い古した履物のように捨てる。そして(権力を)内々で分け合う。それを放っておけるのか」と攻撃した。

東国(トングク)大学の朴明浩(パク・ミョンホ)教授(政治学)は、「大統領選の翌日からすぐに任期を開始する新大統領が直面する安全保障と経済危機を克服するには政党間の協治が欠かせない」とし、「極端選挙の後遺症は、そのまま次期政府に重荷として作用するだろう」と指摘した。



李宰明 egija@donga.com