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北朝鮮、米中首脳会談を目前にしてミサイルで武力示威

北朝鮮、米中首脳会談を目前にしてミサイルで武力示威

Posted April. 06, 2017 08:26,   

Updated April. 06, 2017 08:27

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6日(現地時間)から米国で、トランプ政権発足後初めて開かれる米中首脳会談を控え、北朝鮮が挑発を強行した。

5日(韓国時間)、合同参謀本部と米太平洋司令部によると、北朝鮮は同日午前6時42分頃、咸鏡南道新浦(ハムギョンナムド・シンポ)で新型中距離弾道ミサイル「KN-15(北極星2型)」1発を発射した。30~40度の角度で発射されたミサイルは、最高高度189キロまで上昇し、約60キロ飛翔して東海(トンヘ・日本海)上に落下した。2月12日に新型固体エンジンを装着したKN-15を初めて発射した際の最高高度520キロ、射程距離500キロという記録よりも後退した。政府消息筋は、「エンジンの欠陥で推進力が出なかったものと見られる」と指摘した。1ヵ月ほどで急激に性能が退化したことをめぐって、一部専門家たちは北朝鮮がKN-15改良型を初めて実験発射して失敗したという分析を出した。

韓米は北朝鮮に警告した。合同参謀は、「北朝鮮の挑発は、北朝鮮政権の没落を早めるということを厳重に警告する」と明らかにした。米国のティラーソン国務長官は、直接的な警告の代わりに、「米国は北朝鮮に対して(これ以上挑発するなと)十分に言った。これ以上言う言葉はない」とし、北朝鮮に対する軍事オプションの使用など行動に出ることを示唆した。

北朝鮮の挑発が6回目の核実験など当初予想された「超高強度」に及ばなかったことをめぐって、徹底して計算された「水位調節挑発」という観測が流れている。北朝鮮核問題の解決に乗り出すよう連日中国を圧迫している米国が今回の首脳会談で中国の役割に釘を刺すことに備えて、中国側にメッセージを送ったということだ。世宗(セジョン)研究所統一戦略研究室のチョン・ソンジャン室長は、「中国は今回の挑発を受けて、北朝鮮が憂慮に反して『レッドライン』を越えなかったと判断し、安心するだろう」とし、「中国は北朝鮮制裁の強化要求を一部受け入れながらも、米国側に北朝鮮との対話を促す可能性が高い」と指摘した。

中国に対して事実上、「北朝鮮への圧迫に出るのか、米中貿易戦争をするのか選択せよ」と最後通告性の発言までしたトランプ大統領は4日(現地時間)、米最高責任経営者を対象にしたタウンミーティングでも、「北朝鮮は人類の問題になりつつある。米中首脳会談で北朝鮮を含め様々な懸案について協議する」とし、中国への圧迫の考えを再度明らかにした。



孫孝珠 hjson@donga.com · 李承憲 ddr@donga.com