マティス氏は、1969年に海兵隊に志願入隊した後、44年間服務し、将軍(4つ星)までになった米海兵隊のレジェンドだ。2001年のアフガニスタン侵攻と2003年のイラク戦争で活躍したマティス氏は、オバマ政府のイラン政策をめぐって衝突し、2013年に中央軍司令官を最後に予備役に編入した。共和党だけでなく民主党からも良い評価を受けており、上院での承認は無難とみえる。
マティス氏は、華やかな軍経歴に劣らず強烈な語録でも有名だ。しばしば暴言もあるが、ほとんどが勝利至上主義に基づいた簡潔な指揮方針と軍事戦略を含んでいる。マティス氏が米軍を指揮することになれば、北朝鮮の核への対応など軍事政策に過去のメッセージが適用される可能性が高い。
最も代表的な「もし私をくそのように扱ったら、全員殺す。(If you f*** with me,I will kill you all)」は、「勝つ軍」を強調した言葉だ。「米軍を触れれば、あなたたちのうち生き残った人は、私たちがあなたたちが住んでいる所を占領して今後1万年間どうするか歴史に記録することになるだろう」という言葉で、敵の背筋は凍る。冷徹な状況認識も強調した。「部下に厳酷な真実に背を向けさせてはならない。夢の中をさ迷えばそれで終わりだ」とか「世の中には猟師がいて餌(hunters and victims)がある。これまで受けた訓練と敏捷さ、忠誠心、警戒心をどれほどうまく活用するかによって君が猟師になるか餌になるかが決まる」という言葉も代表的だ。
米保守系ニュースサイト「ワシントン・フリー・ビーコン」は、「マティス氏がオバマ政府8年間で弱まった米軍を再び偉大にさせるだろう」と報じた。
李承憲 ddr@donga.com