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[オピニオン]金武星の「辛口談義ツアー」

[オピニオン]金武星の「辛口談義ツアー」

Posted August. 13, 2016 07:07,   

Updated August. 13, 2016 07:26

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米国のヒラリー・クリントン前国務長官は、2015年の大統領選出馬宣言直後、リスニング・ツアー(listening tour)に出た。韓国で言えば「ドブ板選挙」だ。気さくなイメージづくりのためにバンを使ったが、共和党はこのように皮肉った。「ヒラリー氏は旅行する時、飛行機2機が必要だ。1機は本人と随行団が乗り、もう1機は荷物を積むため…」。1回の講演料が予備選ライバルのバーニーサンダース議員の1年の所得より多いヒラリー氏の「庶民コスプレ」を攻撃したのだ。

◆与党セヌリ党の金武星(キム・ムソン)前代表が1日から民生ツアーをしている。4日、慶尚南道巨済(キョンサンナムド・コジェ)の金泳三(キム・ヨンサム)元大統領の生家前の村会館で手で洗濯する写真をフェイスブックに載せ、話題になった。写真の中の「武大」(金武星大将)は、裏返しになったランニングシャツと半ズボン姿。洗濯板まで登場した写真に、ある放送関係者は「村の会館に洗濯機はないのか。イメージを洗濯する写真だ」と厳しく指摘した。親朴系(朴槿恵大統領系)の鄭宇澤(チョン・ウテク)議員は、「下着を洗う姿もあったが、少しやりすぎでは」と話した。

◆11日、全羅南道霊光(チョルラナムド・ヨングァン)で武大は辛口コメントを連発した。「王を選ぶのが韓国の大統領選挙」とし、「帝王的大統領制を民主的に変えなければならない。このまま行けば国が滅びる」。親朴系強硬派に対して、最初に親朴系を作ったのが自分であるにもかかわらず非朴系に追いやったことを非難したのだ。「最近になって、私に、代表にあのように侮辱的に発言するのを見て、実にあきれる。笑えない」。

◆大統領府の裏話も付け加えた。金氏は、「ある長官が大統領に背中を見せまいと後ずさりし、カーペットにつまずいて転んだこともある。もはやコメディだ」とも言った。2006年、孫鶴圭(ソン・ハクキュ)元京畿道(キョンギド)知事の「100日民生大長征」から最近の金文洙(キム・ムンス)前京畿道知事の「タクシー民生ツアー」まで、韓国の政治家は「ドブ板」を前面に出す。現場で答えを探すのはいいが、大統領選を狙った人気集めのイベントなら、国民はやすやすとは騙されない。

高美錫(コ・ミソク)論説委員 mskoh119@donga.com



고미석기자 コ・ミソク記者 mskoh119@donga.com