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北朝鮮SLBM、空中爆発・・・金正恩氏に「成功」と虚偽の報告か

北朝鮮SLBM、空中爆発・・・金正恩氏に「成功」と虚偽の報告か

Posted May. 02, 2016 07:31,   

Updated May. 02, 2016 07:42

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北朝鮮が「大成功」だと大々的に宣伝した潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の発射が、実際は空中で爆発し大失敗だったことが分析された。先月3回にわたって試みた中距離弾道ミサイル(IRBM)「ムスダン」発射が空中爆発、墜落など相次いで失敗したが、SLBM発射も失敗し、体面を失ったことが明らかになったのだ。

 

1日、軍関係者によると、北朝鮮が先月23日に発射したSLBM(北極星・KN-11)は当初30キロ飛行したとされたが、実際はSLBMの1つの破片だけが30キロ飛んだことが確認された。空中爆発で2~3に壊れ、このうち最も遠く飛んだ破片が30キロだったということだ。

軍関係者は、「韓米の探知機で分析した結果、技術的欠陥によって爆発したことは明白だ」とし、「意図的な爆発ではない」と一蹴した。

北朝鮮はSLBM発射の翌日、「段階別分離に成功した」とし、SLBM実戦配備のためのすべての段階の技術を確保したかのように宣伝したが、実際は分離もできなかったのだ。水中潜水艦からのミサイル射出(高圧ガスを利用して水の外に押し出すこと)と、射出したミサイルのエンジン点火や初期飛行などSLBMの一部の技術は確保したが、1段ロケットと弾頭の分離、起爆装置の作動には失敗したということだ。また別の軍関係者は、「ただ分離や起爆装置の作動は金正恩(キム・ジョンウン)第1書記が肉眼で確認できないため、処罰を恐れた北朝鮮技術者が『すべて成功した』と虚偽の報告をした可能性もある」と伝えた。

 

一方、北朝鮮は、国際社会の核実験中止の要求にもかかわらず、「核は生命」として放棄しない考えを繰り返してきた。北朝鮮の朝鮮中央通信は先月30日、「政府・政党・団体の連合声明」を通じて、「我々の自主であり尊厳であり生命である核に対して、誰もこれ以上別の夢を見てはならない」とし、米国と韓国に対しては「制裁と封鎖の効果に妄想してはならない」と主張した。北朝鮮は同日の外務省報道官談話で、「9・19共同声明は最終的に死滅した」と主張した。9・19共同声明は、05年に6者協議で北朝鮮の非核化について合意した成果物だ。北朝鮮がこれを否定したのは、6者協議への復帰を求める中国やロシアなど友好国の核放棄要求に対する拒否とみえる。



손효주기자 hjson@donga.com · 윤완준기자 ソン・ヒョジュ記者 ユン・ワンジュン記者 zeitung@donga.com