同日、LG電子も現地で戦略スマートフォン「G5」を公開する。毎年、三星電子のギャラクシーシリーズより2、3か月遅れて戦略スマートフォンを公開してきたLG電子は今年は、三星電子の行事より5時間前の午後2時(現地時間)に行事を開催する。中国小米も、MWC開催期間中の24日、最新スマートフォンを公開する予定だ。
●「光が無くても強いカメラ」を打ち出した三星電子
今年の三星電子の招待状はとりわけ暗い。黒い立方体の箱が、光がほとんどない空間におかれている。箱の角の隙間から漏れてくる青い光が、自然に目を引く。「ㄱ」の形で漏れてくる光は、まるでギャラクシーS7の「7」を象徴するかのように見える。
とりわけ暗く作った今回の招待状は、7の形をした青い光を強調しようとする三星電子の狙いも盛り込まれているが、ギャラクシーS7の向上したカメラ性能を暗示的に表してもいる。暗いところでもうまく撮れるカメラを搭載したという意味だ。ギャラクシーS7は、前作のギャラクシーS6に比べ、デザインの面では大差はないが、搭載されるカメラは光がほとんどない環境でも高品質のイメージを手にできる新しい技術が適用されたという。
●G5正面勝負に乗り出したLG電子
LG電子は今年、G5への自信感で三星電子との正面勝負を選んだ。LG電子の趙俊鎬(チョ・ジュンホ)MC事業本部長(社長)が直接、「今年のG5は十分勝ち目がある」とし、MWCでの公開を決めたという。LG電子がMWCで戦略スマートフォンを公開するのは、今年が初めてのこと。LG電子側は先月26日、ソウル汝矣島(ヨイド)のLGツインタワーで行われた業績説明会でも、「多様な機能やスペックが追加されたG5の成功への期待が高い」と明らかにした。
G5は、これまでの方式とは全く異なるバッテリー交換方式を採用したという。まるで引き出しにバッテリーを入れるかのように、スマートフォンの下部が分離し、バッテリーの差し替えができる構造がG5の最大の特徴だという。また、G5にはモバイル決済機能「LGペイ」が搭載されている可能性も高いとみられている。LG電子はすでに、国内クレジットカードメーカーと別途のスマートカード量産契約を交わしたという。
ボリュームボタンを、スマートフォンの背面から左側に移し、背面には指紋認識センサーを新たに取り付けたという。「G4」や「V10」などの前作で披露した競争力の高いカメラ機能も、G5にそのまま盛り込まれている。
●小米も挑戦状を叩き付ける
今年のMWCで、小米は戦略スマートフォン「米5」を公開する。小米はこれまで、中国国内だけで公開行事を行ってきた。国際行事で新製品を披露するのは初めてだ。今年のMWCを通じて、中国内需市場だけに止まらず、グローバル市場攻略を本格化するという意味に受け止められている。
スマートフォン業界の関係者は、「グローバルスマートフォン市場の成長の勢いが徐々に減速し、三星電子やLG電子を始め、グローバルスマートフォン企業各社の競争も次第に激しくなっている」とし、「企業各社は瀬戸際に立っている気持ちで、今年のMWCに臨むだけに、ユーザーの立場からはこれまでになく見物が多くなるだろう」と話した。
서동일기자 ソ・ドンイル記者 dong@donga.com