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「生態系の宝庫」順天湾を守る庭園

Posted September. 01, 2015 06:53,   

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全羅南道順天市五泉洞(チョンラナムド・スンチョンシ・オチョンドン)一帯の111万平方メートルの土地に造成された広い庭園に特別な秋が訪れた。86万株の木が植えられた庭園には、夏の間熱い日差しを浴びたバラやひまわり、コスモスなど秋の花65万輪が豪華に花開き、青く澄んだ空を喜んでいるかのようだ。

庭園は、海辺の方向5キロ離れた生態系の宝庫、順天湾を保護するために2013年に造成された。庭園は、13年の順天万国際庭園博覧会の開幕後2年間で1000万人が訪れる癒しの名所になった。庭園は9月5日、順天湾の生命ベルトの役割だけでなく、韓国の庭園産業を率いる国家庭園第1号になる。

●「生態系の宝庫」順天湾を守る庭園

順天湾は、順天市大垈洞海龍面(デデドン・ヘリョンミョン)などの海岸河口に形成された沿岸湿地だ。順天湾は、湿地2260万平方メートル、葦畑540万平方メートルが広がる生態系の宝庫だ。順天湾の湿地と葦畑は、ナベヅルやズグロカモメ、ホウロクシギなどの約240種の鳥類、ベンケイガニやオカミミガイ、シオマネキなど約300種の干潟生物の生息地だ。世界5大沿岸湿地の順天湾は、06年にラムサール条約に登録され、08年には国家指定文化財名勝第41号に指定された。

順天湾を訪れた観光客は、02年には年間10万人にすぎなかった。しかし、10年に生命力のある順天湾を見ようと観光客が300万人に急増した。このため順天湾は自動車の排ガスと騒音などの副作用で疲弊した。

順天市民は順天湾の湿地と葦を守るために苦慮し、中心街の方向5.2キロの距離に緩衝地域として庭園を造成することを決めた。庭園に観光客を分散させ、順天湾の生命力を守ろうとしたのだ。市民はこうして造成された庭園で13年に順天万国際庭園博覧会を開催した後、「順天湾庭園」と名づけた。

庭園造成後、順天湾を訪れる観光客は13年235万人、14年150万人、15年(8月まで)100万人と減少し、生態環境が改善されている。一方、順天湾庭園を訪れた観光客は13年440万人、14年350万人、15年(8月まで)295万人にのぼり、毎年300万人を上回っており、地域経済に役立っている。順天大学の金俊選(キム・ジュンソン)学長は、「順天湾の生態系が3年ぶりによみがえったとは断定できないが、環境を圧迫する要因が減少したことは事実だ」と指摘した。

●順天のブランド、国家庭園第1号

順天市は4日、ソウル広場で順天湾庭園が大韓民国の第1号国家庭園に指定されたことを記念する前夜祭を行う。前夜祭は、農楽楽団の公演を皮切りに、広報動画の上映、国家庭園指定の経過報告、音楽会などが開かれる。

趙忠勲(チョ・チュンフン)順天市長は5日、順天湾庭園で山林庁長から国家庭園指定書を受け取る。

順天湾国家庭園は、6日から11日まで入場料が50%割引になる。順天湾の国家庭園指定は、昨年、樹木園の造成および振興に関する法律が改正され、法的根拠ができた。

順天湾の国家庭園指定は、国立公園、国立樹木園などのように国家が管理する自然遺産が庭園にも拡張されたことを意味する。年間の管理運営費66億ウォンの半分を国費が支援する。順天市順天湾管理センターのチョ・ビョンチョル・センター長は、「順天湾庭園が国家庭園第1号に指定されたことは、都市ブランドを高めるだけでなく、草花、庭園、専門人材など関連産業のメッカとして発展し、競争力を育てる機会になるだろう」と評価した。



peneye09@donga.com