「ユベントスがメッシ−スアレス−ネイマール（ＭＳＮ）にゴールをさせないための唯一の方法は、他の８人の選手をブロックしてパスを出させないことだ」
２０１４〜２０１５シーズンの 欧州サッカー連盟（ＵＥＦＡ）チャンピオンズリーグ（ＣＬ）決勝を控えて、オランダ代表コーチのルート・ファン・ニステルローイ氏は、ユベントス（イタリア）がバルセロナ（スペイン）の「ＭＳＮ」を止めるのは事実上不可能だと語った。そして、彼の言葉は現実のものとなった。
バルセロナは７日、ベルリンのオリンピアシュタディオンで行われたＣＬ決勝戦でスアレスとネイマールのゴールでユベントスを３−１で下し優勝カップを持ち上げた。バルセロナは２０１０〜２０１１シーズン以来４季ぶりにＣＬ頂点に立ち、通算５度目の優勝となった。また、今季ラ・リーガとスペイン国王杯の優勝に続き３冠も達成した。
今季にＭＳＮが挙げた得点は計１２２ゴール。メッシが５８ゴール、スアレスとネイマールがそれぞれ２５得点と３９得点を挙げた。今季、バルセロナが挙げた総得点１７５ゴールの６９．７％に当たる。アシストはメッシが３０個、スアレスが２４個、ネイマールが１１個を記録した。チームのアシスト総数の４４％に当たる６３個が３人の足から出た。
スアレスが加わり、バスセロ名の攻撃力はさらに強化された。計１４１ゴールを決めた２０１３〜２０１４シーズンより３４ゴールが増えた。昨季に４１得点１６アシストを記録したメッシも、スアレスと息を合わせてから得点とアシストが大きく増えた。
バルセロナが２００８〜２００９シーズンに３冠を達成したとき、メッシ（３８ゴール）、エトオ（３６ゴール＝カメルーン）、ビジャ（２３ゴール＝スペイン）、ロドリゲス（２２ゴール＝スペイン）のコンビが計９８得点を挙げた。
メッシは決勝を控えて「これまでファンらースティックな攻撃陣と息を合わせてきたが、スアレス、ネイマールとの組み合わせが最高だ」と話した。イニエスタも「アンリやエトオなどバルセロナの偉大な攻撃陣の組み合わせがあったが、今のトリオはレベルが違う」と持ち上げた。
世界サッカーを占領したトリオの伝説では、１９８０年代にオランダの全盛期をけん引した「オレンジ軍団トリオ」のルート・フリット、マルコ・ファン・バステン、フランク・レイカールトが挙げられる。３人はユーロ１９８８でオランダを優勝に導き、イタリアのＡＣミラン所属で１９８８〜１９８９シーズンと１９８９〜１９９０シーズンにＣＬ２連覇を達成した。
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