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60m離れた人の顔も確認できる防犯カメラ、韓国研究チームが開発

60m離れた人の顔も確認できる防犯カメラ、韓国研究チームが開発

Posted June. 03, 2015 07:23,   

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韓国の研究チームが、60メートル離れた場所にいる人の顔も鮮明に確認できる防犯カメラシステムを、世界に先駆けて開発した。韓国標準科学研究院・セキュリティ認知技術研究団のチェ・マンヨン責任研究員チームが2日公開した同システムは、3台のカメラを連動して従来より最大64倍広い領域を観察し、1分当たり最大30人の顔を撮影することができるため、犯罪容疑者の追跡・防犯活動に大いに貢献できるものと期待される。

従来の防犯カメラはズーム機能がなく、解像度も低いため、7.2メートル以内で撮影しなければ顔を確認することができなかった。しかも7.2メートル級のものは全国に設置された防犯カメラの3割に過ぎず、残りの7割は顔の認識が可能な最大撮影距離が2.7メートルだった。

研究チームは、人間の体温に当たる摂氏34〜37度を認識する赤外線サーモグラフィカメラと45度角度の広い範囲を撮影できるカメラ、30倍のズームが可能なカメラの3台で、一つの防犯カメラシステムを構成した。広い領域を監視し、赤外線カメラが動く人体を認識すれば、ズームして撮影する方式だ。

このシステムは3台のカメラと撮影データを処理・伝送するコンピューターで構成されており、1台当たりの設置費用(1億ウォン)は既存システム(1台当たり3000万ウォン)より高い。しかし、総合統制室の中にデータ処理システムを構築しなくて済む上、7〜8メートルの間隔で防犯カメラを設置する必要もないため、全体的な設置費用はさらに安くなるものと見られる。



jxabbey@donga.com