ＬＰＧＡ開幕２連勝に輝く韓国勢２人、ホンダＬＰＧＡタイランドに同時出場

ゴルフを始めるまでは、二人ともテコンドー教室で白い道着を着て心身を鍛えていた。大元（テウォン）外国語高校の先・後輩で国家代表選手になるなど、エリートコースを進んできた。常にパンツスタイルに拘っているところも似ている。今シーズン、米女子プロゴルフ（ＬＰＧＡ） ツアーで韓国勢の開幕後２連勝を作り上げた崔羅蓮（チェ・ナヨン＝２８、ＳＫテレコム）とキム・セヨン（２４＝未来アセット）は違っているようで、かなり似ている。キム・セヨンの優勝に大きく貢献した担当キャディは、以前は約４年間崔羅蓮のキャディを務めていた。

早くも勝利を予告した二人は、今週タイ・チョンブリーのサイアムＣＣで開幕されたホンダＬＰＧＡタイランドに同時出場している。キム・セヨンは今大会の出場権を自力で獲得した、唯一の新人だ。当初は出場資格がなかったが、今シーズンチャンピオンになり、合流することとなった。両選手が各自の優勝以降、同じ大会に出場するのは初めて。

２７日クラブハウスで会った崔羅蓮とキム・セヨンは明るく挨拶し、改めて祝いの言葉を交わし合った。韓国トップとして君臨し、ＬＰＧＡツアー進出から５５番目の大会で初の勝利を収めた崔羅蓮は、「セヨンはたった２回で優勝したのですから、本当にすごいです。すっかり適応していて、新人とは思えないですね」と言う。キム・セヨンは「ナヨンさんをはじめ、先輩たちが引っ張ってくれたおかげです。色々アドバイスをしてもらっています」と感謝の気持ちを伝えた。

崔羅蓮とキム・セヨンはシーズン早々１勝を挙げたことで、油断したり怠惰になることを警戒した。崔羅蓮は、「少し余裕をもって楽しみたいと考える時もあります。そこで、むしろ高い目標を設定しました。まだ秘密なので言えません」と話した。キム・セヨンは「トロフィーを手にすると、周りの関心が高まり、たくさん誉めてもらいました。優勝はやはり嬉しいのですが、自分はまだまだだと思います。優勝を切に願っていた初心に立ち返り、気を緩めないように頑張ります」と言った。

昨年までの２年間優勝を果たせなかった崔羅蓮は今シーズンでの復活を目標に、厳しいトレーニングをこなしてきた。大会中にも毎日宿舎内のジムに行って、筋力の強化と維持に力を入れている。依然として言葉の問題で悩んでいるというキム・セヨンは、海外ツアー中にも韓国にいるネイティブ先生と、毎日テレビ電話をしながら英語勉強に励んでいる。

崔羅蓮は第１ラウンドを１アンダーパーで終えた。キム・セヨンは２アンダーパーを記録し、先輩の崔羅蓮より良いスタートを切った。「ご飯おごってください」というキム・セヨンに、崔羅蓮は「言いよ。いつにする？」と言って明るく笑った。