Go to contents

韓国政府、日本のエボラ治療剤の輸入を検討

韓国政府、日本のエボラ治療剤の輸入を検討

Posted August. 11, 2014 07:41,   

한국어

政府が10日、エボラ出血熱が国内に入ってくる可能性に備え、現在日本で臨床実験中のエボラ出血熱の治療剤の輸入を検討していることを明らかにした。

この薬はまだ米食品医薬品局(FDA)の承認を受けていないが、最も早くエボラ出血熱治療剤の承認を受けるとされる薬品だ。この薬は、インフルエンザの治療を目的に開発された抗ウイルス剤だが、最近ハツカネズミで実験した結果、エボラ出血熱にも治療効果があることが確認された。米保健当局は、「現在サルを使った動物実験が行われている」とし、「動物実験が終われば、速かに承認手続きがなされるだろう」と明らかにした。動物実験の結果は、早ければ来月にも出る予定だ。

食品医薬品安全処は、まず薬品のFDA承認後、輸入するかどうかを決める方針だ。FDAが承認する場合、製薬会社が国内の市販許可を申請すれば、輸入許可を出すことで持ち込むことができる。また、稀貴医薬品センターを通じて必要な量を輸入する方法もある。

一方、政府は、国内に入国・入港する航空機や船舶に対するモニタリングシステムを強化する方針だ。文亨杓(ムン・ヒョンピョ)保健福祉部長官は10日、国立仁川(インチョン)空港検疫所で、全国13の国立検疫所長と会議を行い、「最近、管理対象としてモニタリングをしなければならない入国者が脱落したケースがあり遺憾だ」とし、「航空機だけでなく、船舶やクルーズによる流入が発生する可能性があるため、検疫に隙を作ってはならない」と注文した。

このため、福祉部は10日、発病4ヵ国の入国者と経由者がエボラ出血熱の症状を訴える場合に備えて、検疫から患者の搬送、隔離までの模擬訓練を実施した。また、国立仁川空港検疫所に3人の疫学調査官を派遣し、疑わしい患者の検疫に必要な人員を配置した。