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順天—谷城が台風の目に、セヌリ党候補当選なら96年以来の異変

順天—谷城が台風の目に、セヌリ党候補当選なら96年以来の異変

Posted July. 29, 2014 03:41,   

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「新政治民主連合の牙城死守か、セヌリ党勝利という異変か」。

全羅南道(チョンラナムド)の順天(スンチョン)—谷城(コクソン)が、7・30再補欠選挙の最大関心地域に浮上した。7・30再補欠選挙の2日前の28日にも、新政治連合は「牙城」とも言えるこの地域に鄭東泳(チョン・ドンヨン)常任顧問など重鎮を立てた。

選挙序盤には、新政治連合の徐甲源(ソ・カプウオン)候補が無難に楽勝するという予想が多かった。しかし、中盤戦に入った先週初めから世論調査の公表が禁止された24日まで、セヌリ党の李貞鉉(イ・ジョンヒョン)候補がリードする結果が相次いだ。新政治連合の党幹部は、「週末に実施した非公開の独自調査でも李候補がリードした。大げさに言っているのではない」とし、「牙城を朴槿恵(パク・クンヘ)大統領の腹心に明け渡す結果となった場合、党を畳まなければならない」と憂慮した。

政界では、李候補が「予算爆弾論」を打ち出し、地域の発展を10年操り上げるという公約が地域住民に評価されていると分析している。さらに、今回の選挙当選者の任期が2年に満たないという点を強調し、「ひとまず国会に送り、だめだと思えば2年後に換えればいい」という訴えが功を奏していると見られている。徐候補が、兪炳彦(ユ・ビョンオン)氏のいい加減な捜査と関連して全南警察庁長官と順天警察署長が解任されたことが「全羅道出身」だからだとし、地域感情を煽ったことが、「旧態政治」という逆風を受けたという見方も少なくない。

これに対抗して新政治連合は、「憎たらしくてももう一度」という「お涙頂戴作戦」を講じる計画だ。セヌリ党関係者は、「李候補は善戦しているが、新政治連合の牙城攻略は容易ではないだろう」と話した。国会議員選挙で与党が全羅道から当選者を輩出したのは、姜賢旭(カン・ヒョンオク)議員(当時新韓国党)が全羅北道群山(グンサン)で当選した1996年の総選挙が最後だ。