Go to contents

オバマ大統領と習近平主席、両首脳の訪韓メッセージを比べると…

オバマ大統領と習近平主席、両首脳の訪韓メッセージを比べると…

Posted July. 07, 2014 03:17,   

한국어

米国のオバマ大統領と中国の習近平国家主席は68日の間隔をあけて順に韓国を訪れた。G2首脳のメッセージを見ると、両国の関心がどこにあるのか明らかになる。オバマ大統領が韓国に外交安保分野で贈り物をし、経済的実利を得ようとしたとすれば、反対に習主席は経済分野を渡す代わりに、外交安保分野で主導権を握る点を明確にした。米中両首脳のメッセージが似ていたにもかかわらず、韓国の表情が全く違った理由だ。

オバマ大統領と習主席は共に日本の右傾化を批判した。オバマ大統領は4月25日の記者会見で、日本軍慰安婦問題と関連して「甚だしい人権侵害だ。戦時中とはいえショッキングだ」と述べた。大統領府外交ラインは、「米国の大統領が慰安婦問題を取り上げたのは初めてだ」と喜んだ。日韓の歴史問題で千軍万馬を得たような表情だった。オバマ大統領は来年12月に予定された戦時作戦統制権の返還時期を遅らせたいとする韓国の要求も受け入れた。

習主席の日本批判の程度はより高かった。4日のソウル大学での講演で、豊臣秀吉の朝鮮出兵や光復軍まで取り上げ、日本の右傾化に対抗して韓中協力を強化すべきだと主張した。しかし、日米韓の安保協力を破ることができない韓国としては困惑した。だからといって習主席の発言を無視することもできなかった。結局、朱鉄基(チュ・チョルキ)大統領外交安保首席秘書官は、両首脳の間で交わされた日本批判を紹介した。その代わり、中国は韓中自由貿易協定(FTA)の年内妥結とウォン・人民元の直取引外国為替市場の開設といった「経済プレゼント」を与えた。

朴槿恵(パク・クンヘ)大統領が両首脳に会って言葉を濁した内容を見ても、明確な違いがある。習主席が日本の軍国主義が崩壊して70年になる来年に共同行事の開催を提案すると、朴大統領は「韓国でも意味ある行事を準備している」として即答を避けた。一方、オバマ大統領に会った時は、韓米FTA発効後に大きくなる対韓貿易赤字の解消に向けて市場開放の幅を広げてほしいとする米国側の要求に明確な返答を示さなかった。

「永遠の敵も永遠の友もいない」という外交家の金言を実感させるG2との首脳会談だった。