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日朝、横田恵さん娘の11月訪日に合意

Posted July. 01, 2014 05:06,   

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日本人拉致被害者の象徴ともいえる横田恵氏の娘、キム・ウンギョン氏(26)が今年11月、日本を訪問することに、北朝鮮と日本とがすでに合意したという証言が出ている。

拉致被害者家族の会のチェ・ソンヨン代表は30日、「日本政府の消息筋や北朝鮮内部の消息筋を通じて、今年3月10〜14日、横田氏の両親がモンゴルで、孫のウンギョン氏に会う前に、日朝間でこのような合意がなされた事実を確認した」とし、「ただ、北朝鮮はウンギョン氏の両国間の自由往来を、日本は永久帰国を主張しているという」と明らかにした。チェ代表は、横田氏が北朝鮮で結婚した韓国人拉致被害者のキム・ヨンナム氏とウンギョン氏が06年、横田氏の両親と面会するのを支援しており、横田氏の家族と接触してきた。

中学1年生(13歳)だった1977年に北朝鮮によって拉致された横田氏は、日本人拉致被害者のシンボルとなっている。02年、当時の小泉純一郎日本首相が、拉致被害者問題の解決のため、北朝鮮を訪問したが、北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記は、横田氏などの拉致被害者8人は死亡したと主張した。04年は、北朝鮮が横田氏の遺骨の一部を日本に送ったが、別人の遺伝子(DNA)が検出され、日本の世論が大きく悪化した。今も、日本の拉致被害者家族らは、「横田氏が帰国者リストに含まれなければ、日朝合意は白紙だ」と主張している。

一部では、ウンギョン氏が日本を訪問すれば、安倍晋三内閣が事実上、横田氏の死を認めて一歩下がり、北朝鮮と妥協したものと受け止められかねないことから、安倍内閣への批判が高まりかねないと見込んでいる。しかし、日本政府が公式に認めている日本人拉致被害者17人中、すでに戻ってきている5人と、北朝鮮が死亡したと主張されている8人を除く4人が日本に送還されれば、日本国内の世論も、横田氏の死亡を受け入れる方向に変わるだろうという見方もある。安倍政府がすでに、複数のケースを考慮して備えている可能性が高いという意味だ。韓国外交部の当局者は、チェ代表の証言について、「日本政府から、ウンギョン氏の日本訪問合意に関する話は聞いていない」と話した。