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メッシとネイマールの得点王レース始動

Posted June. 27, 2014 07:17,   

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26日、ブラジル・ポルトアレグレのベイラヒウ・メインスタジアムで行われた南米の強豪アルゼンチンとアフリカのダークホース、ナイジェリアの試合。1−1で並んだ前半のロスタイムにアルゼンチンの大スター、リオネル・メッシ(27=バルセロナ)がアークサークル右で得たFKを左足で回転をかけたシュートがネットを揺らした3試合4得点。同じ瞬間、3試合で4ゴール目を入れてチリとの16強戦に備えていた開催国ブラジルのネイマール(22=バルセロナ)は、何を考えているだろうか。決勝トーナメント進出に届かず帰国の途についた選手たちは、全く味わうこともできなかった幸せな悩みだっただろう。

国際サッカー連盟(FIFA)が個人に贈る最も光栄な賞は「ゴールデンシュー」だ。ゴールデンボール(最優秀選手)は、記者団の投票で選ばれ、メディアの価値観が混じり込む余地がある。だが、ゴールデンシューは、それこそ個人の能力を客観的に評価されるという点で、W杯最高の賞と言える。しかし個人賞とは言え、一人だけ頑張っても駄目だ。チーム全体の連携がなければ届かない。チームが敗退となれば、そこで事実上終わる。

消えた者には分からない「生き残った者たちの戦争」が始まった。今世紀最高の選手と呼ばれているメッシが同日の試合で2得点して今大会通算4点目となり、ネイマールと並ぶことで得点王レースに早速火がついた。メッシはボスニアヘルツェゴビナとのF組第1戦で今大会初ゴールを入れて以来、イランとの第2戦でも得点した。そしてナイジェリア戦争で2ゴールを入れ、チームの予選突破を牽引した。ネイマールもクロアチア戦とメキシコ戦でそれぞれ1得点し、第3戦のカメルーン戦でも2ゴールを決め、メッシと得点首位に並んだ。

14日、スペインとのB組初戦でチームの5点目を決めてから快進撃を続け「グラウンドのボルト」と呼ばれているオランダのアリエン・ロッベン(30=バイエルン・ミュンヘン)とロビン・ファンペルシー(27=マンチェスター・ユナイテッド)、ドイツのトーマス・ミュラー(25=ミュンヘン)、フランスのカリム・ベンゼマ(27=レアル・マドリード)らも3得点で得点王レースに名乗りを上げている。

26日に行われたホンジュラスとのE組最終戦でハットトリックを達成したジェルダン・シャキリ(28=スイス)も可能性はある。だが、これからは1試合で予想を裏切る多得点ができない限り、チームが決勝まで進まなければ得点王は見込めない。ネイマールとメッシ、ロッベンなど優勝候補国の選手がゴールデンシュー候補に挙げられている所以だ。