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[オピニオン]この方を首相候補にどうでしょう

[オピニオン]この方を首相候補にどうでしょう

Posted June. 26, 2014 03:09,   

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文昌克(ムン・チャンググ)首相候補の辞退会見があった24日、政治部出身の2人の元老ジャーナリストと昼食を共にした。2人のうち1人の定年退職を祝う席だったが、話題は文氏のことになった。文氏と政治部の新米記者時代からの知り合いだという先輩ジャーナリストに「文氏はどんな人か」と尋ねたところ、「信念があり、あっさりした人だ」と言い、次のような話を付け加えた。

「しかし、KBSの報道を受けて謝罪する姿を見て、普段の彼らしくないと思った。大統領府から要請されたのだろうか。辞退会見でも、なぜ突然金大中(キム・デジュン)元大統領の獄中書簡と自分の信仰観を比較したのか理解できない。『失郷民(韓国戦争の際、北朝鮮から韓国へ避難し、故郷に戻れなくなった人々)』である文氏は、政治部記者時代から金元大統領を嫌っていた。中堅ジャーナリストの集まりである寛勲(クァンフン)クラブで金元大統領招請インタビューをした時も、理念的に鋭く攻撃し、相手を困惑させたこともあった。大統領府が文氏を指名したと聞き、野党は朴槿恵(パク・クンヘ)政府が理念対決を宣言したと考えたことだろう。大統領がこのような意図で指名したかどうかは分からないが」

——誰が文氏を推薦したのか。

「初めは、大統領元老グループ諮問会議のいわゆる『7人会』のメンバーに文氏の高校の先輩がいるので、その人ではないかと思われたが、それは違った。7人会の金容甲(キム・ヨンガプ)元議員も、『私たちは誰も推薦していない』と言っている。それこそ『謎の人事』だ」

——金淇春(キム・ギチュン)大統領秘書室長との関係や「秘線ライン」などの噂が立っている。

「文氏が前回の検察総長推薦委員会に入った時、金室長の推薦だと思った。朴正熙(パク・チョンヒ)記念事業会でも一緒に仕事をしたので、互いによく知っているだろう」

話は自然に人事システムへの心配につながった。もう1人のジャーナリストの話。

「昔は、国家情報院職員や大統領府秘書官が評判を聞き、人事権者に意見を伝える非公式の意見調整プロセスがあった。さらに『小統領』と言われた金泳三(キム・ヨンサム)元大統領の息子の金賢哲(キム・ヒョンチョル)氏ですら、選挙が終われば各界の人々に会い、大統領に民心を伝えた。しかし今は、大統領府の中で何が起こっているのか、起こっていることがあるのか、まったく分からない」

では、次期首相にはどんな人が望ましいのか。2人は世論と同様、「政治家出身がいいのではないか」と言った。ただ、自分の政治をする人は適切でないという前提があった。

「首相は大統領と対立して政治的地位を固める立場ではない。そうなると国が混乱し、国政不安が懸念される。趙舜衡(チョ・スンヒョン)元議員ならどうかと思う。政治元老で、野党側であり、何よりも私心がなく自分の政治をする人ではない。『ミスター苦言』と呼ばれるだけあって、長官や政治家にも言うべきことは言い、軍気もしっかり握るだろう。大統領に苦言を呈する時も礼を失する人ではない」。

この件で数日前、金鍾仁(キム・ジョンイン)元セヌリ党国民幸福推進委員長をインタビューした時、彼が言った言葉が思い出された。「朴大統領は、本人が必要と思わない限り絶対に電話をかけない人だ」。今朴大統領は助言を必要とする時だ。金淇春秘書室長だけでなく多くの人に電話をかけ、助言を求めなければならない。食事を終えて与野党の政治家、大学教授などオピニオンリーダーに「趙舜衡カード」を尋ねたところ、ほとんどが「歓迎」と好意的だった。記者の意見も同じだ。参考までに、趙元議員とは一度インタビューしただけだ。