ウィスキー、成長時代の欲望の代名詞

「香水より魅惑的な香り、シルクよりなめらかな味」

この宣伝文句と共に登場した韓国国内最初のプレミアム・ウィスキー「インペリアル」が今年で２０周年を迎えた。１９９４年頃も１２年以上熟成させたプレミアム・ウィスキーは、大衆は滅多に接することができなかった。

１９８４年以前は原液含有率３０％のギルバート・ロイヤル（真露）、ベリナイン・ゴールド（白花）など、「その他の製剤酒（リキュール）」がウィスキーの代わりだった。アジア大会の開催を控えた１９８４年、「我々も本当のウィスキーを作ろう」という政策で、とうとう５〜７年産のスタンダード級ウィスキーであるＶＩＰ（真露）、パスポート（ＯＢシーグラム）、サムシング・スペシャル（ベリナイン）が登場した。

高級ウィスキーへの大衆の欲望は、真露が作ったインペリアルの登場と共に本格的に表出した。爆発的なウィスキー消費量の増加は世界的な関心事だった。１９９５年、インペリアルは、シーバスリーガル、ジョニーウォーカー、グレンフィディックに続き、世界で４番目にたくさん売れたウィスキーに記録されたほどだ。インペリアルの成功で、ディンプル（朝鮮ビール）、スコッチ・ブルー（ロッテ七星サイダー）、ウィンザー（ＯＢシーグラム）、アンバサダー（宝海）が相次いで登場した。

毎年３０％ずつ成長する市場を占有するため、ウィスキーの営業社員はルームサロンのマダムの帰りの運転士まで進んで申し出た。ウィスキー会社がルームサロン開設資金の融資まで行って領域争いを展開した。