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[社説]「非朴」鄭夢準の圧倒的勝利、政治変化の信号弾か

[社説]「非朴」鄭夢準の圧倒的勝利、政治変化の信号弾か

Posted May. 13, 2014 06:55,   

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鄭夢準(チョン・モンジュン)議員が12日、金滉植(キム・ファンシク)、李惠鎡(イ・ヘフン)両候補に圧倒的な票差をつけて、与党セヌリ党の6・4地方選挙のソウル市長候補に選出された。鄭氏は当選直後、新政治民主連合の公認候補である朴元淳(パク・ウォンスン)市長のソウル市行政について、「企業なら数十回は倒産しただろう」と批判した。朴市長は同日午前、異例にも国会を訪れて記者会見を行い、セヌリ党候補に対して「静かな選挙、政策選挙、ネガティブのない選挙にしよう」と提案した。スタートから神経戦が熾烈だ。

セヌリ党は、ソウル市長候補を最後に17市道広域団体首長候補をすべて確定した。新政治連合が今日全北(チョンプク)道知事候補を決めれば、広域自治体首長選挙の与野党対戦表が完成する。与野党の地方自治体首長、基礎議員、広域議員候補の選出は地域ごとに進行している。セウォル号惨事の影響で候補の選出が遅れたが、15〜16日に候補登録を終えれば本格的に地方選挙の幕が上がる。

セヌリ党の広域自治体首長候補選びは、「非朴系(非朴大統領系)の躍進、親朴系(朴大統領系)の苦戦」が目立つ。ソウルで非朴の鄭氏が露骨に「朴心」を誇示した金滉植元首相を破ったことが代表的だ。党内の親朴系執行部と大統領府が鄭氏を牽制するために金元首相を送り出したが、現実を無視した無理な方法で体面だけ失った。セヌリ党の票田である大邱(テグ)をはじめ、17の市道で半分以上の9ヵ所で非朴系候補が選ばれた。

新政治連合も、親盧系(盧武鉉氏系)と親安系(安哲秀氏系)の退潮が見られる。親盧系の広域自治体首長候補は、再選に挑戦する安熙正(アン・ヒジョン)忠南(チュンナム)道知事と慶南(キョンナム)道知事候補に選ばれた金慶洙(キム・ギョンス)盧武鉉財団烽下(ポンハ)事業本部長だけだ。親安系は野心をもって立てた金相坤(キム・サンゴン)京畿(キョンギ)道知事予備候補が落選したため、現在では尹壮鉉(ユン・チャンヒョン)光州(クァンジュ)市長候補が唯一だ。しかし、尹候補が一方的な戦略公認の後遺症を克服し、新政治連合の票田である光州(クァンジュ)で生き残れるか未知数だ。

地方選挙の公認ではあるが、与野党の主流勢力と相違ない親朴系、親盧系、親安系が明らかな劣勢を見せた党内権力構図の変化は意味が大きい。セヌリ党は、院内代表も親朴の核心である崔鍫煥(チェ・ギョンファン)議員から李完九(イ・ワング)議員に交代し、7月には新代表が選出される。新政治連合は、公認の後遺症で安哲秀(アン・チョルス)代表の位置が揺れ、深刻な内紛の兆しまで見える。党内の権力構図の変化は党と大統領府の関係や与野党関係にも影響を及ぼしかねない。

セウォル号事故後、セヌリ党と新政治連合の支持率が共に下落したことは、政界全体に対する国民の不信を象徴的に物語っている。与野党が「セウォル号国会」を政争や選挙に利用するなら、かえって逆風に遭うことになる。静かな選挙を行うべきだが、だからといって地域の働き手を選ぶ国家の大事に関心と参加まで弱まっては困る。国民は、政党の公約と候補を注意深く見なければならない。