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米、外交の中心を再び欧州に?…ポーランドに初めて地上部隊配備

米、外交の中心を再び欧州に?…ポーランドに初めて地上部隊配備

Posted April. 21, 2014 04:52,   

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ウクライナの緊張緩和に向けてジュネーブ4者会談の合意が守られるのか注目される中、米国がポーランドに初めて地上部隊を配備することを明らかにし、ロシアを牽制した。ロシアのクリミア半島編入後、米国の欧州軍事戦略が修正されるという見方が出ている。

ポーランドのシーモノアク国防長官は米国のヘーゲル国防長官との会談後、19日のワシントンポスト(WP)とのインタビューで、「米国の地上部隊をポーランドに配備する計画が政治的なレベルで合意された。細部の計画は来週発表される予定だ」と明らかにした。そして、「アジア回帰(pivot to Asia)」を唱えてきた米国が、「欧州に再回帰(re-pivot to Europe)」すべき時だと述べた。

今回配備される米国の地上部隊は、東欧地域でのロシアの挑発に米軍が自動介入する「トリップワイヤ」の役割を果たす模様だ。同紙は、「北大西洋条約機構(NATO)の拡張」と解説した。米国は、地上部隊の配備がロシアを刺激する恐れがあるため、言及を控えていた。

これに先立ち、NATO軍のフィリップ・ブリードラブ最高司令官が先週、テキサス州フォートフッド陸軍基地の兵力4500人を欧州に移動・配備することを求めたが、米国は大規模な派遣を受け入れなかったという。

また、米国の地上部隊は、ポーランドとエストニアで中隊級の兵力約150人が参加する軍事訓練を約2週間実施するという。米国は、他の東欧国家にも兵力を循環・配備して軍事訓練を強化する方針だと、同紙は伝えた。米国防総省のカービー報道官は18日、声明で、欧州で米国の陸海空軍の軍事力を強化するための様々な措置を考えていると明らかにした。

旧ソ連時代、ワルシャワ条約機構の加盟国だったポーランドには、2012年に初めて米空軍が配備された。ロシアのクリミア半島編入後、緊張が高まった今年3月には、米国がF16戦闘機12機と空軍支援部隊300人をポーランドに駐留させた。NATOも17日、加盟国のバルト3国(エストニア、ラトビア、リトアニア)とポーランドの上空パトロールを強化すると発表した。

ロシアのラブロフ外相は、「兵力配備は1997年にNATOとロシアが結んだ安全保障協定に反する」と反発した。しかし、ポーランド側は、「ロシアがウクライナの国境付近に4万人の兵力を配備したことで先に同協定に違反した」と反論した。

ジュネーブ合意にもかかわらず、ウクライナ東部地域の流血事態は収まっていない。20日、ウクライナ東部ドネツク州スラヴィアンスクで、検問をしていた親ロシア派武装集団が攻撃を受けて5人が死亡したと、ロシア国営放送「ロシア24」が報じた。死亡者のうち3人は親ロシア派武装勢力で、ほかの2人は彼らを攻撃した集団に属すると、同放送が報じた。

一方、ロシアのプーチン大統領は19日、ロシア国営放送とのインタビューで、「ロシアは西側との関係回復を望んでいる」と述べ、一歩後退する態度を示した。