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「元の民主党」から脱却したいのならきちんとした公認で挽回せよ

「元の民主党」から脱却したいのならきちんとした公認で挽回せよ

Posted April. 11, 2014 03:49,   

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野党新政治民主連合の安哲秀(アン・チョルス)、キム・ハンギルの両共同代表が昨日、基礎自治体首長選などで候補公認を放棄するとした方針を撤回し、「約束を守れなかったことに対して、国民にお詫び申し上げる」と話した。昨年末の大統領選で、セヌリ党と民主党が公約が公認廃止を「新政治」のシンボルに掲げた旗印を破棄したものだ。地方選挙での公認排除は、同党の安・キムの両共同代表が先月2日、電撃的に合併を宣言する際、最大の大義名分として打ち出した国民への約束である。

与党セヌリ党は、「今日で新政治は完全に地に葬られた」と非難した。大統領選での公約を覆し、公認実施に回ったセヌリ党が新政治連合の公約撤回を批判する資格があるのかには疑問がある。安代表は会見で、「セヌリ党が公約を破棄した中で、我々だけが公認を放棄すれば選挙で負けるだろうと、多くの方が心配している」として合併の大義名分をホゴにした原因をセヌリ党のせいにした。間違いを認めないのは責任ある政治リーダーの姿勢とは言えない。

セヌリ党がいち早く公認実施に回ると、安・キム両代表は、セヌリ党を「ウソの政治勢力」だ非難し、自分たちは約束を守る勢力だとアピールした。「目先の損を甘受してでも、国民だけを見て前に進む」と言い、公認放棄を何度も確認していたことを、国民は覚えている。党内の反発と混乱が広がると、二人の共同代表は、リーダーシップを発揮できず、党員投票と世論調査を盾にして足を抜く「出口戦術」に出た。設問項目を「セヌリ党が公認を実施する中で、(新政治民主連合が)公認を放棄すれば、不公正な選挙になるから公認を実施するべきだという意見と、当初の方針通り公認をやめるべきだという意見のうち、どちらに同意するのか」にしたことから、「公認放棄の撤回」を引き出そうとした調査だったと指摘されても仕方ない。

自ら標榜していた合併の理由で、新党結成の最大の大義名分がなくなった。新政治連合は、126議席を擁する民主党に、無所属の安哲秀議員と宋晧彰(ソン・ホチャン)議員の2議席が加わっただけの「元の民主党」になったのではないかと指摘する声もある。新政治連合は、この38日間、公認問題を巡り激しい混乱を招いたことについて、国民の前に厳重に謝罪するべきだ。とくに安代表は、守れるはずもなかい方針を新政治だと標ぼうしては何度も撤回してきたと批判する声を重く受け止めるべきだ。結果として公認実施に回ったのなら、公認のプロセスを透明に管理し、斬新で有能な人物を立てて、新政治の名に恥じない結果を示すべきだ。