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李相花の「足」だけだった起亜車CM、今になって顔を使う理由は?

李相花の「足」だけだった起亜車CM、今になって顔を使う理由は?

Posted February. 28, 2014 03:18,   

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「氷速女帝」の李相花(イ・サンファ)選手が氷の上で決然とした表情でスタートの姿勢を取っています。ユニホームの額や胸、太ももには起亜(キア)自動車のロゴが鮮明です。すぐ下には道路を疾走する「K5」が見えます。隣には「起亜自動車広報大使の李相花選手、スピードスケート500メートル金メダリスト」という文句が書かれています。起亜車は27日、主要日刊紙に李選手が登場する広告を掲載しました。この広告には絶妙なマーケティング戦略が隠れていました。

起亜車は05年から李選手を後援してきています。しかし、起亜車は冬季五輪の公式スポンサーではありませんでした。公式スポンサーでない企業は大会開幕9日前から閉幕3日後まで選手は言うまでもなく、五輪を連想させるどのようなイメージも広告に使うことができません。

そこで起亜車は、1月30日から李選手が出場したソチ冬季五輪スピードスケート女子500メートルの競技が開かれた今月11日まで、「たこができた足」の広告を放送に流しました。モデルが素足で氷を歩いてからスケート靴に履き替えて氷を滑ると、次の場面で氷の上を走るK5が登場するといった具合です。モデルは一般の人でしたが、「私の全てをかけて戦うところは500メートルよ」という文句を通じて李選手を連想させました。

李選手の五輪2連覇で起亜車の広告は「大ヒット」しました。起亜車は冬季五輪で150億ウォン以上の広告効果を得たと推算しています。

起亜車が広告だけを巧みに作ったわけではありません。長期的な見方でスピードスケートを後援したのも今度の大ヒットを生んだ秘訣です。起亜車はスピードスケートと自動車が「速度」という共通分母があるという点に着眼して、03年から内外のスピードスケート選手約200人を後援しています。この中で、李選手のように五輪や世界選手権大会で優勝する選手が登場すると、またも大ヒットを記録できるものと見られます。後援する海外選手が優勝すると、当該国でマーケティングを展開することもできます。