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[オピニオン]新入生歓迎会

Posted February. 20, 2014 03:08,   

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大雪で屋根が崩れ落ちたマウナオーシャンリゾートで、命を落とした釜山(プサン)外国語大学新入生の悲しい物語に、心が痛む。総学生会の先輩達は、キャンパスをそっちのけに、大雪の中、何が何でも新入生達を率いて、山間のリゾートまで出向いて、オリエンテーションをしなければならなかったのか。大学生は、ある程度大学に馴染めば、このような無理な行事には行かない余裕ができる。しかし、なんら知識のない新入生達は、何も考えず、ついていったはずだ。

◆教授や大学の先輩が、学校の建学理念や伝統について新入生に紹介し、学校生活をどう過ごすべきかを伝えるオリエンテーションは必要だ。多くの人が、大学のオリエンテーションを、高校生の垢が抜け、大学生になったことを自覚する瞬間と記憶している。ところがいつの頃からか、わが韓国社会ではオリエンテーションや新入生歓迎会を、企業の研修施設やリゾートを借りて、大規模に行う慣行が生まれた。09年、新入生歓迎会で、酒を飲んだ新入生が転落し、死亡した事件も、ほかならぬスキーリゾートだった。

◆これまで、新入生歓迎会の悩みの種は飲酒だった。昨年2月も、新入生歓迎会に出席した一人の大学生が、飲酒中に倒れて死亡した。同月、忠鋻南道保寧(チュンチョンナムド・ボリョン)のコンドミニアムで行われた別の歓迎会でも、在学生が酒を飲んだ後、足を踏み外して死亡した。その後、新入生歓迎会で、飲酒を自粛する空気は広まっているが、イベント性行事は依然変わっていない。釜山外国語大学の場合、飲酒事故ではなかったが、大規模な人数が動く行事には、交通や火災、崩壊などの安全事故が起こりかねないことを示している。

◆大学や総学生会が、オリエンテーションや新入生歓迎会を共同で主管したのも、異常なことだ。新入生への学校生活の案内は当然、学校がなすべきことだ。米大学でも、過酷な申告式のため、学生が死亡する事故がたまに起きているが、個別のサークル単位でひそかに行われており、学生会が関わることなどない。全学生が貸切バスで外部施設に移動し、歌手を呼んで、にぎやかに楽しむイベントに、オリエンテーションという名は相応しくない。独裁政権時代の遺物として残った総学生会の越権や反知性が問題だ。

鄭星姫(チョン・ソンヒ)論説委員 shchung@donga.com