オランド大統領の同棲女性、４４億ウォンのうさ晴らし？

フランスのオランド大統領が同棲するヴァレリー・トリールヴァイレールさんが、大統領と女優ジュリー・ガイエさんとの不倫疑惑が報じられたことで憤り、エリゼ宮殿にあった骨董品を投げて壊したと報じられた。

フランスのオンライン・メディア「エコノミー・マタン」は２２日、トリールヴァイレールさんがオランド大統領の執務室にあったルイ１６世時代の花瓶や時計、絵など３００万ユーロ（約４４億ウォン）にのぼる美術品を投げて壊したと報じた。

しかし、エリゼ宮殿の家具管理の責任を負うフランス文化部の機関モビリエ・ナショナルの報道官は２３日、「完全なるねつ造」だと否定した。日刊紙「ル・モンド」によると、この情報は２０日、保守的なブロガーが、「モビリエ・ナショナルの高官から聞いた」と主張して初めて流れ、その後、別のブログやソーシャル・ネットワーク・サービス（ＳＮＳ）を通じて広まったという。

トリールヴァイレールさんに関する話はこれだけではない。１０日、フランスの週刊誌「クローザー」が不倫疑惑を報じた直後、トリールヴァイレールさんが多量の睡眠剤を服用して自殺を図ったといううわさが最初だ。週刊誌「ル・ヌーヴェル・オプセルヴァトゥール」は、「オランド大統領が同棲女性に別れを告げようとしたが、トリールヴァイレールさんの入院で撤回した」と報じた。トリールヴァイレールさん側はこの記事を強く否定した。

８日間入院したトリールヴァイレールさんは１８日に退院した後、現在、ベルサイユにある大統領の保養所「ランテルヌ」にいる。来月１１日の米国への公式訪問に、オランド大統領がトリールヴァイレールさんを「ファーストレディ」として同伴させるかどうか関心が集まっている。

フランス国内外のメディアは、大統領が別れ話を切り出すと見ている。英紙「テレグラフ」は、最近オランド大統領が「今後エレゼ宮殿に『ファーストレディ』を望まない」と話したと報じた。大統領の諮問団は、これ以上のスキャンダルを避けるために「独身大統領」のままでいるよう忠告したという話も流れている。

一方、オランド大統領がガイエさんとの密会時に着用したバイクのヘルメットが品切状態だと、フランス２４が報じた。オランド大統領が着用した「デクスター（Dexter）」のヘルメットはフランスの中小企業の製品で、１９９ユーロ（約２９万３０００ウォン）だった。同社のトーマストュムレル社長は、日刊紙「リベラシオン」に出した感謝広告で、「スクーターで外出する際、保護装具としてわが社の製品を選んでくださってありがとうございます」と述べ、「大統領のバレンタインプレゼントのために女性用のジャケットもお勧めします」とジョークも言った。