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リビア犯人グループ、KOTRA貿易館長を拉致

リビア犯人グループ、KOTRA貿易館長を拉致

Posted January. 21, 2014 03:14,   

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リビアの首都トリポリにある大韓貿易投資振興公社(KOTRA)貿易館の韓碩佑(ハン・ソクウ)館長が帰宅途中に何者かに拉致された。リビアで韓国人が拉致されたのは初めてのことだ。

外交部によると、19日(現地時間)午後5時30分頃、貿易館から帰宅する韓館長の車を4人ほどのグループが銃で威嚇して韓館長を拉致し、トリポリ西方に逃走した。韓館長が乗っていた公用車とイラク人運転手は現場に残された。外交部当局者は、「犯人グループは拉致した際、特に何も話さなかった」と明らかにした。イラク人運転手は事件発生直後、リビアの韓国大使館に拉致に遭ったことを通報した。

拉致した犯人グループからKOTRAなどへの接触はない。リビア情勢が不安定なため、親カダフィ反政府軍による犯行の可能性が大きいが、アルカイダなどイスラム過激派の介入の可能性も排除できない。犯人グループと大使館は第3者を介して連絡がついているという。

朴槿恵(パク・クンヘ)政府発足後、初めての海外韓国人拉致事件が発生し、政府は対応に追われている。外交部は、スイスを訪問した朴大統領にこの事件を直ちに報告した。大統領に同行している尹炳世(ユン・ビョンセ)外交部長官は、外交部本部とリアルタイムで連絡を取って指揮している。

また政府は、事件発生直後にリビアの外交部や国防部、情報部など政府機関や地元の民兵隊などと接触し、韓館長の所在確認と解放への協力を要請した。関係省庁で構成された対応チームも外交部に設置された。KOTRAは20日、韓宣熙(ハン・ソンヒ)中東地域本部長(ドバイ貿易館長兼職)をトリポリに派遣し、現地の韓国大使館と対策を講じる。

同日、リビア全域に旅行禁止を勧告する特別旅行警報が発令された。外交部は、韓国国民はリビアを訪問せず、現地に居住する国民は速やかに安全な国に避難するよう勧告した。リビアには18日現在、海外同胞551人が居住していると確認された。