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「韓国があまりにも誇らしい」 ギリシャ老兵の涙

「韓国があまりにも誇らしい」 ギリシャ老兵の涙

Posted December. 05, 2013 03:22,   

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3日夜、大統領府の迎賓館で、韓国を国賓訪問しているギリシャのカルロス・パプリアス大統領やその随行員らとの晩餐が終わるころ、朴槿恵(パク・グンへ)大統領が席から立って、新たに乾杯の音頭をとった。

朴大統領は、「先にギリシャの特使として訪問した時、参戦勇士らに会ったが、今、この場に当時お会いしたギリシャの韓国戦争の参戦勇士協会のスチリアノス・ドラコス会長やアクリボス・チョラキス副会長が出席している。これらの方々から、韓国は第2の故郷だという話を聞き、深い感銘を受けた。お二人のために乾杯したい」と述べた。

2人は、朴大統領の前に進んで、一緒に乾杯をした。さらに、チョラキス副会長は、「今回の韓国訪問では、何も言わないことにした。しかし、言葉を口にするなら、必ずこの言葉だけは述べたいと思っていた」とし、韓国語で、はっきりと、白翎島 (ペクリョンド)、38度線、金浦(キムポ)空港、大邱(テグ)、水原(スウォン)、朝島(チョド)、釜山(プサン)、鎭海(チンへ)、済州道(チェジュド)を列挙した後、涙を流した。

ドラコス会長も、「この国は私の国だ。今回は、私の最後の韓国訪問だ」とし、「大韓民国の民主主義や繁栄、強力な家族の絆があまりにも誇らしい。ギリシャの若者らが血を流した結果だということに、誇りを感じる」とし、同じく涙を流した。2人は抱き合い、晩餐の出席者らは拍手をしながら、感謝を表した。この場面を目にし、涙を流した出席者らが多数いたという。ドラコス会長の孫は、韓国戦争記念財団から奨学金を受けており、韓国に来て勉強するのが夢だという。

ギリシャは、韓国戦争当時、1万581人を派兵し、186人が死亡し、610人が負傷した。当時、ギリシャの全人口は700万人ほどだった。ギリシャ大統領が、韓国を訪問したのは今回が初めてだ。パプリア大統領は最近、経済危機で、専用機を売却し、民間航空機を利用して韓国を訪問した。随行員らは、民間航空機のエコノミー席に乗ってきたという。大統領府の関係者は、「わが韓国と地理的に遠く離れているギリシャとはいえ、かつて我々を助けてくれた国が、苦しんでいる姿を目にし心が痛む」と話した。