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朴大統領「6者協議は北朝鮮の実質的な非核化が先決」 きのうベルギー首相と首脳会談

朴大統領「6者協議は北朝鮮の実質的な非核化が先決」 きのうベルギー首相と首脳会談

Posted November. 08, 2013 03:26,   

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朴槿恵(パク・クンヘ)大統領は7日(現地時間)、西欧歴訪の最後の訪問国であるベルギーに到着し、ベルギーのエルオ・ディルポ首相と会談した。

朴大統領は同日、ブリュッセルのエグモン宮殿で行われた首脳会談で、「6者協議が始まってから10年が経ったが、北朝鮮の非核化は達成できていない」とし、「6者協議レベルで、対話のための対話ではなく、実質的な非核化を進展させるような対話が行われなければならない」と述べた。

朴大統領の発言は、6日に韓米日の6者協議首席代表が米ワシントンで合意した通り、6者協議は北朝鮮の非核化措置が行われた上で開くべきだとする原則を再確認したもの受け止められる。

ベルギーでは、1915年の第一次世界大戦の際、ドイツ軍によって史上初めて化学兵器が使われた。それだけに化学兵器はもちろんのこと核兵器の使用禁止にも積極的だ。2011年に北朝鮮がベルギーに大使館を設置したいと打診したが、核問題の解決と南北関係や人権状況の改善されなければならないとして拒否しているほどだ。

ディルポ首相は、北朝鮮の核兵器保有はいかなる状況でも容認できないとのことで認識を共にし、韓半島信頼プロセスと東北アジア平和協力構想への支持を表明した。

両首脳は、韓半島と北東アジア情勢だけでなく、欧州情勢やシリア、イラン問題に至るまで幅広い問題について意見を交換した。朴大統領のミドルパワー(中堅国)外交の一環だと、大統領府側は説明した。

同日、ブリュッセルでは、産業通商資源部主宰で欧州連合(EU)企業5社の韓国投資誘致式が行われた。いずれも世界最高レベルの技術と規模を誇る企業で、投資規模は全部で約3兆7000億ドル。

ベルギーの化学最大手ソルベイは、セマングムの新化学製品製造工場への投資(1億1000万ドル)を決定しており、売上高で世界1位の総合化学メーカー、ドイツのBASFは、成均館(ソン・ギュングァン)大学に電子科学素材の研究開発(R&D)センター(3200万ドル規模)を建てる。欧州2位のイタリアの合成ゴム製造会社ベルサリスは、全羅南道麗水(チョルラナムド・ヨス)に約1億ドルを投資し、ロッテケミカルと合成ゴムの製造販売合弁会社を設立する。

両国首脳は、ベルギーのゲント大学の分校を仁川(インチョン)経済自由区域松島(ソンド)グローバルキャンパスに設立することにした。食品、環境、分子生命工学の3つの学部に900人定員で運営され、来年9月開校を目指している。

朴大統領は同日、ブリュッセルのラーケン王宮でフィリップ国王と晩餐をともにした。朴大統領は、1978年にフィリップ国王の父親、アルベル2世前国王の来韓の際、ファーストレディーとして会見したときのことを話題に切り出し、「当時、ベルギーの支援で開院したハンベク職業訓練院が韓国の技術人材の育成に大きく活躍した」と述べた。フィリップ国王も、「皇太子時代に2度、大規模の経済使節団を連れて韓国を訪問するなど、これまで韓国を4度訪問した」と述べ、関心の高さを示した。

ベルギー訪問前の2泊3日間の英国国賓訪問は、エリザベス2世女王とバッキンガム宮殿でのお別れの挨拶で締めくくられた。