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「鬼胎」の意味は「恐れ」・・・洪議員の引用本では「生まれてはならない」

「鬼胎」の意味は「恐れ」・・・洪議員の引用本では「生まれてはならない」

Posted July. 13, 2013 08:13,   

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野党民主党の洪翼杓(ホン・イクピョ)院内報道担当の「鬼胎」発言が論議を呼び、「鬼胎」という言葉の意味と由来に関心が集まっている。

鬼胎は、文字どおりに見れば「鬼から生まれた子ども」と読み取れる。ウェブ辞書の国立国語院標準国語大辞典を見ると、「鬼胎」の意味は「①心配すること。②心中のひそかな恐れ」。漢字から受ける意味とは多少異なる。

洪議員が鬼胎の出処として引用した本『岸信介と朴正熙(パク・チョンヒ)』を見ると、詳しい説明が出ている。

本の著者である姜尚中(カン・サンジュン)聖学院大学教授は、本の中で「鬼胎とは、関東軍の独走で敗戦に至る時期を日本の歴史の『非連続的時代』と規定した作家、司馬遼太郎の造語だ。医学的には絨毛膜(胎膜の一部で、脱落膜と羊膜の間にある膜)の組織が異常増殖して多数の葡萄(ぶどう)状ののう胞になる『葡萄状鬼胎』を意味するが、「生まれてはいけない、不吉な、忌まわしい」といった否定的ニュアンスが強い言葉だ」と説明した。岸信介は元A級戦犯で、首相を歴任し、安倍晋三首相の母方の祖父だ。

論議が起こると洪議員は、「本の内容を見て話してほしい。人に象徴される体制の遺物を意味する言葉だ」と説明したが、本の著者の説明とは異なる。