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「脱北者64人がミャンマー反政府軍に抑留」

「脱北者64人がミャンマー反政府軍に抑留」

Posted July. 13, 2013 08:13,   

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脱北者数十人がミャンマーの反政府軍に抑留され、強制労働や売春をさせられているという主張が提起された。北朝鮮人権改善会のキム・ヒテ事務局長が12日、タイと国境が接するミャンマー・タチレク付近の反政府軍の掌握地域に脱北者64人が抑留されていると明らかにした。キム事務局長によると、北朝鮮を脱出した彼らは、中国を経由してタイに行こうとしたが、反政府軍に捕まったという。男性は鎖をはめられて麻薬栽培の強制労働をさせられ、女性は現地の飲食店や無許可の酒工場で働き、現地人や中国人を相手に売春をさせられているという。抑留の期間も短くて1年から長くて9年になる。

キム事務局長は、東亜(トンア)日報の電話取材に対して、「最近、反政府軍のリーダーと強制的に同居させられている脱北女性が現地韓国人宣教師に『キムチが食べたい』と言い、大規模な脱北者抑留の事実を知ることとなった」とし、「今月3日から9日まで現地を訪れ、事実関係を確認してきた」と話した。抑留された脱北者のほとんどは女性で、これまで辛い労働と病気で現地で亡くなった脱北者が25人にのぼるという。キム事務局長は、「反政府軍は1人当たり5000ドル(約560万ウォン)を出せば望む所に脱北者を送ると言った」とし、「身代金を準備していなかったので、脱北者に会うことを要求できなかった」と話した。キム事務局長は、宗教機関などに対して募金活動を行い、身代金が準備でき次第、来週にもミャンマーの現地に向かう計画だ。

脱北者がミャンマー反政府軍に抑留されたのは今回が初めてではないという主張も出ている。キム事務局長は、「7年前の2006年にも、反政府軍に脱北者80人が抑留され、このうち6人を1人当たり3000ドル(約340万ウォン)で解放させ、韓国に連れてきた」と話した。その後、財源不足でさらに救出できなかったが、当時脱北者を駐ミャンマー韓国大使館を経由して出国させたため、外交部が知らないはずがないとキム事務局長は主張する。ある脱北団体関係者は、「ミャンマーを脱北ルートとした脱北者のうち、2〜3年の周期で反政府軍に捕われ、解放されるケースがある」と話した。

これに対して、外交部など関係機関は、「事実関係を確認している」とし、慎重な態度を見せた。ミャンマー国境地域は、事実上反政府軍の自治領で、中央政府の影響力が制限的であり、外交部が指定する旅行警報でも3段階の「旅行制限地域」となっている。

金海鎔(キム・ヘヨン)駐ミャンマー大使は、本紙の電話取材に対して、「キム事務局長の話を総合すれば、脱北者が抑留された地域はタチレク北東のシャン地域のようだ。そこは反政府軍が掌握していて、外国人の接近が不可能だ」と述べた。そして、「様々なルートで事実関係を調べているが、まだ抑留事実は確認されていない」と付け加えた。金大使は、「2006年に脱北者約40人が大使館を通じて韓国に入国したが、反政府軍に捕われて脱出したという話は初めて聞く」と述べた。

しかし、脱北者の大規模抑留が事実であると明らかになる場合、5月に脱北者9人がラオスから強制送還された事件に続き、再び脱北者保護の弱点に対し、批判世論が起こる可能性がある。外交部は9日、在外総領事会議で、脱北者の保護・移送業務を全般的に改善し、△国家ごとの事情に合った脱北者協力システムを構築し、△脱北者関連団体との疎通を強化していくことを明らかにしていた。