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生徒の前でわいせつ行為…ずさんな採用が招いた不良期間制教師

生徒の前でわいせつ行為…ずさんな採用が招いた不良期間制教師

Posted April. 19, 2013 05:59,   

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ソウル陽川区(ヤンチョング)のA高校の漢文科目の期間制教師のイ某容疑者は、自律学習時間中に生徒の態度が不良だという理由で暴行を加えていたところ、生徒が逃げ出すと追いかけていく途中、女子生徒の教室前の廊下でいきなりパンツを下ろしてわいせつ行為をした。後で、イ容疑者は「パンツが滑り落ちて取っただけ」と嘘をついたが、動画が出ると、事実を認めた。先月から契約職教師として働いていたイ容疑者は同日契約解除された。精神健康が疑わしい人がどうやって期間制教師に採用されたのか疑問だ。

今度の出来事は、期間制教師1人の逸脱にみなしてすむ問題ではない。期間制教師は学校側の裁量で採用するため、教育当局の厳格な選抜過程や監督を通さない。監査院はきのう、京畿道(キョンギド)のある私立学院理事長が09年、娘と婿になる人、奨学士の息子などに試験問題を教えて、正規教師2人と期間制教師6人を採用し、10年、期間制教師の採用代価として2人に4000万ウォンずつもらった事実を摘発した。先月、忠清北道(チュンチョンブクド)のある中学校では期間制教師が自分のクラスの生徒に口座番号が書かれた名刺を配って物議をかもした。

正規教員の数は10年39万3千9人から12年39万3千72人でほぼ変わらないが、同期間、期間制教員は2万5千806人から3万9千974人へ54.9%も増加した。小中高校の生徒数が10年730万人から20年540万人まで減少する見通しなので、政府は任用考試の合格者の比率を5%調節して新規教員の採用を事実上抑制している。

出産や育児などで休職する教師が増えて、教科専担教師の需要ができると、学校側は賃金負担が少ない期間制教師を採用する。このため、期間制教師が急増し、正規教師が忌避する担任まで受け持っている。学校の現場では担任教師の休職、期間制教師の採用、新任教師の発令などで1年に3回以上担任が変わる場合もあって生徒の指導に穴が空けられている。

正規教師より劣悪な待遇を受けながらも誠実に授業と指導をし、校長の代行運転までしながら師匠の道を進む期間制教師も多い。しかし、ずさんな採用で資質が足りない期間制教師が増えると、その被害はそのまま生徒に降りかかる。最近、殆どの私立学校では期間制教師を2〜3年経た人を正規職教師に採用する傾向を見せている。期間制教師を選抜する時は、厳格な評価と検証が求められる。