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北朝鮮核問題、今週ボタンを押すか?

Posted February. 12, 2013 03:12,   

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北朝鮮の3度目の核実験の可能性をめぐって、韓半島情勢の最大の分岐点が今週になるものと予想される。今週には、米国のオバマ大統領の一般教書演説(12日)と故金正日(キム・ジョンイル)総書記の誕生日(16日)など、北朝鮮が核実験の日に選びそうな特別な日が集中している。

北朝鮮は、先月23日の外務省声明以降、相次いで核実験計画を暗示する発言をしてきた。しかし、いつ核実験のボタンを押すかは依然として未知数だ。一部の政府当局者と専門家は、北朝鮮が朴槿恵(パク・クンヘ)政府発足日(25日)まで核実験をしない可能性も言及し出した。北朝鮮の核実験の決定に影響を及ぼす4つの要因を考えた。

①中国の「アメ」と「ムチ」

中国が北朝鮮の核実験を阻止するために、自国内の北朝鮮の金融口座一部凍結したり、エネルギーや軍の食糧などの支援を減らす形で、すでにある種の措置を取った可能性が指摘されている。また、表向きは北朝鮮に連日圧力をかけているが、内部では北朝鮮を懐柔するための「アメ」を提示した可能性もある。金正恩(キム・ジョンウン)労働党第1書記の訪中と、この見返りに「金正恩体制」強化の約束や北朝鮮への援助拡大などが「アメ」になり得る。

ヌーランド米国務省報道官は8日(現地時間)、定例会見で、「米国は中国と『完璧な協力』を維持している」と述べた。そして、「中国を含む(6者協議当事国と国連安保理加盟国)国家の努力に非常に満足している」と付け加えた。中国への感謝を表明したのだ。

②国連など国際社会の強力な警告

韓国と米国は、核施設の先制攻撃の可能性も排除せず、北朝鮮側に強い警告メッセージを発している。軍当局は11日、「西海(ソヘ・黄海)上の北方限界線(NLL)と軍事境界線(MDL)付近の北朝鮮の長距離射程砲基地や空気浮揚艇などの奇襲侵入基地を無力化する際、無人攻撃ヘリを使用することを考えている」と明らかにした。国連安全保障理事会も、北朝鮮のさらなる挑発時には「重大な措置」を取ると明らかにし、対策を立てている。このような強硬な北朝鮮制裁と外交的孤立に北朝鮮がどこまで耐えられるかによって、今後の北朝鮮の判断が変わる可能性がある。

③朴槿恵政府の北朝鮮政策の基調

北朝鮮が核実験を引き延ばしている理由は、朴次期大統領にメッセージを投げかけ、その反応を見て、今後の戦略を考えているためだとする見方が出ている。朴次期大統領が、「核非容認」の原則によって北朝鮮に対する強硬策を展開する場合、北朝鮮としては今後5年間、さらなる南北関係の暗黒期に耐えなければならない状況となるからだ。このため、北朝鮮が2月以降に核実験を先送りし、長期戦になる可能性もある。核実験場内の計測装備が湿度に弱く、設置後2週間内に実験するという展望に対して、政府当局者は、「そのような(技術的な)ことは大きな問題でない」と述べた。核実験の実施の有無や時期は、徹底して政治的判断によって決定されるということだ。

④北朝鮮内部の状況

政府は、北朝鮮内部の動きにも注視している。金第1書記が、権力基盤が脆弱な状態で軍部の強硬派に押されるように核実験をする場合、国際社会の説得と圧迫が効果を出すことは難しいと判断されるためだ。国家安保戦略研究所のパク・ビョングァン研究員は、「核実験は、北朝鮮軍部と党官僚の『エリート政治』が作動する重要な決定だ」とし、「金第一書記が核実験を強行すれば軍強硬派の声が大きくなり、軍部に言いなりになる可能性も念頭に置かなければならない」と指摘した。



lightee@donga.com