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内部不正に激怒した李健煕会長「専任職員の不正は厳しく処罰」

内部不正に激怒した李健煕会長「専任職員の不正は厳しく処罰」

Posted June. 09, 2011 03:00,   

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呉昌錫(オ・チャンソク)三星(サムスン)テクウィン社長が、会社の内部不正への責任を負い、8日午前三星社長団会議の直前に辞表を提出した。内部不正で三星系列会社の社長が退陣したのは今回が初めてだ。この不正は協力会社の納品と絡んでいるとされている。これに関連し、李健煕(イ・ゴンヒ)三星電子会長(写真)は、関係者の問責やグループの監査機能の強化を指示した。

金淳沢(キム・スンテク)三星未来戦略室長は、8日午前開かれた三星社長団会議で、「三星の誇りであったクリーンな組織文化が傷つけられたことに対し、李会長が強く問い詰めた」と話した。辞表を出した呉昌錫社長は同会議に出席しなかった。

7日、三星テクウィンの経営診断結果で内部不正について報告を受けた李会長は、「海外の有望な会社も組織の怠惰と不正でつぶれたケースが少なくない。三星も例外ではない。不正を犯すと、大変なことになるという認識を持たせなければならない」とし、内部不正に対する厳しい処罰を強調した。李会長が4月から毎週火・木曜日、定期的に出社して以来、一番立腹したという噂だ。

具体的な不正内容については、三星全体が固く口をつぐんだ。三星テクウィンの内部でさえ、呉社長を除いてはわけが分からないという。三星テクウィンは2ヵ月内に臨時株主総会を開き不正内容を公開し、後任社長を決める予定だ。

李仁用(イ・インヨン)コミュニケーションチーム長は、「三星が誇るクリーンな組織文化が汚された。社会的通念上、たいしたことではない問題も、三星では問題になるという叱責だ」とのみ語った。そのうえで「呉社長は不正とは関係がなく、三星テクウィンが国防部に納品するK9自走砲とも無関係だ」と釘を刺した。

このため、三星テクウィンの不正がどのような類型なのか、また李会長の憤りがグループ全体にどのような影響を与えるのかに関心が集まっている。

三星周辺では納品不正の可能性に重きを置いている。三星が「内部事情である」と強調し、普段から協力会社からの金品や接待を受けることを最もタブーにしているからだ。李会長は普段、「不正のある会社で良い物が出るはずがなく、たとえ良い物が出来たとしても、消費者に喜ばれない」という言葉を良く口にした。

故・李秉迵(イ・ビョンチョル)創業者も「仕事上のミスは許すが、私利私欲のため不正をすることは容認しない」と強調した。三星の協力会社の間では「三星は厳しい面があっても、裏金は受け取らない」という言葉があるほどだ。

今回を契機に、李会長は監査機能を大幅に強化することを指示したという。李会長は、「監査をいくらうまくやってもきちんと処罰しないと駄目だ」とし、監査責任者の職級を上げ、監査労力や資質を強化し、監査を独立組織で運営するよう注文をつけた。現在、系列会社別の監査組織は経営戦略室などに属しており、監査チーム長は常務か専務だ。



foryou@donga.com