「韓国にユニフォームを売りに来たのか」
英国サッカーファンは05年、朴智星(パク・チソン、28)がマンチェスター・ユナイテッドに入団するというニュースをこのように皮肉った。朴智星を大事にしていたフース・ヒディンク(ロシア代表チーム)監督まで当時「早い気がする」と心配していた。
4年経った今、朴智星の評判は全く逆である。本紙が朴智星のデビューシーズンから最近まで、1試合当たりの平均出場時間を分析した結果、朴智星はマンUは勿論、世界最高のサッカーリーグであるイングランド・プレミアリーグの代表選手として、位置づけられていることが数値で証明された。
●最初は下位グループとの試合に、今季は「ビック3」戦に全て先発
朴智星は、プレミアリーグにデビューした05〜06シーズン、欧州チャンピオンズリーグを除く40試合(レギュラーリーグ、FAカップ、カーリングカップ)でエントリーされた。
この中で、マンUを除く上位7チーム(当該シーズン最終順位基準)との試合で、朴智星は14試合のうち、6回先発出場した。1試合当たりの平均出場時間は39.8分。
反面、下位5チームとの試合は13回エントリーされ、10回先発でプレーした。1試合当たりの平均出場時間は68.2分。
このようにデビューシーズン、朴智星はリーグの「ビック3(チェルシー、アーセナル、リバプール)」をはじめ、強いチームより主に下位チームとの試合に出場した。
朴智星は、怪我に悩まされ、06〜07シーズンは24試合、07〜08シーズンは17試合出場した。しかし、デビューシーズンに比べ、強いチームとの試合に出場した回数は増えた。
06〜07シーズンは、上位7チームの試合に6回出場選手リストに含まれ、4回先発出場し、07〜08シーズンにも7回のうち4回、スターティングメンバーとしてプレーした。
朴智星が真の主力に浮上したのは、08〜09シーズンだ。今季、上位7チーム(20日現在の順位基準)との試合で、出場選手リストに7回含まれ、このうち5回先発出場し、平均58.6分プレーした。
ビック3と戦った3試合にいずれも出場し、平均84.7分間、グラウンドを走り回った。
反面、下位5チームとの試合には、7試合のうち4回先発出場し、平均46.3分活躍した。
●朴智星はまだまだ進化中
朴智星は、試合内容でもビックゲーム向けとして定着しつつある。デビューの頃は、強いチームとの試合で実力を発揮できなかった。05〜06シーズン・チェルシー戦(マンUが0—3で敗北)に先発出場した朴智星は、スカイスポーツから最悪評価の4点を付けられた。
しかし、朴智星は今季、チェルシーとの初試合でチーム唯一のゴールを決めた。2番目の試合では、チーム内で上から2番目の高評価の8点だった。
朴智星の変化は、欧州チャンピオンズリーグの出場からも窺えられる。
05〜06シーズン、朴智星はチャンピオンズリーグの8試合全て選手リストに上がったものの、先発出場は1回もなかった。
07〜08シーズンは8強(ASローマ)、4強(FCバルセロナ)の4試合で、全てフルタイムでプレーした。
朴智星が越えなければならない山はまだまだ多い。
同じポジションの攻撃型MFにはダレン・フレッチャー、ライアン・ギグス、ルイス・ナーニ、ゾラン・トシッチといったライバルが居る。今季、1ゴールに過ぎなかったゴール決定力を上げなければならないという課題も残っている。
「新型エンジン」から「大型エンジン」に生まれ変わった朴智星が、マンUのアイコンに成長することをファンは望んでいる。
niceshin@donga.com