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開城工業団地の業者、戦略物資搬出で初の摘発

開城工業団地の業者、戦略物資搬出で初の摘発

Posted October. 11, 2007 03:47,   

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統一部の事前承認を受けず、戦略物資を開城(ケソン)工業団地に搬出した業者が摘発された。04年に開城工団に業者が入って以来、初めてのことだ。

統一部関係者は10日、「開城工団に進出した業者のうち1ヵ所で、搬出承認を受けていない戦略物資で、長さ約5キロのパラグライダーの糸と生地を生産していたことが摘発され、今週中に生産品をすべて国内に搬入する予定だ」と述べた。

戦略物資は、大量破壊兵器の開発や製造に直・間接に使用される可能性がある物品で、ワッセナー協定などの国際協定で輸出を制限している。

国会産業資源委員会の李明奎(イ・ミョンギュ)ハンナラ党議員が同日、産業資源部(産資部)などから入手した資料によると、国家情報院は6月5日、産資部と統一部に「開城工団の業者のうち、ある業者のパラシュート製造技術および生産品が、北朝鮮の軍事用に転用される恐れがあるという情報が入手された」という公文書を発送した。

国情院は同公文書で、「北朝鮮側も同業者に製造装備関連資料を要請するなど、関心を示した」とし、「同業者の開城工団搬出物資および生産品目が戦略物資にあたるかどうかを明らかにしてほしい」と要請した。

これを受け、産資部は1ヵ月後、「すでに搬出された品目である生産素材のうち、パラグライダーの糸と生地などが戦略物資にあたり、製造技術は今後、軍用に転用される可能性がある」という戦略物資管理チームと戦略物資管理院品目分析チームの最終分析結果を統一部に伝えた。産資部は、「パラシュートとパラグライダーは異なる製品だが、パラグライダーで蓄積された方向調整技術は、ワッセナー協定で統制する戦闘要員用パラシュートの製造に応用が可能だ」と明らかにした。

統一部は、産資部から3ヵ月前に結果の通達を受けたが、該当の業者の説明を聞いて措置を先延ばしにし、最近になって搬入決定を下した。

統一部関係者は、「搬入した物品を再検討し、事業主に対して刑事処罰をするかどうか決定するが、北朝鮮に流れていないため、大きな問題にはならないだろう」と述べた。

李議員は、「統一部で戦略物資を徹底して管理することで、開城工団に対する海外の不信を払拭し、長期的に開城工団に入っている企業にも役に立つだろう」と述べた。



ditto@donga.com