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米下院の韓米FTA聴聞会、反対ムードが支配的

米下院の韓米FTA聴聞会、反対ムードが支配的

Posted June. 15, 2007 09:27,   

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4月2日、韓米自由貿易協定(FTA)が締結されてから初めて開かれた米下院の韓米FTA聴聞会は、議員によるFTA反対討論場を思わせた。しかし、同日の聴聞会には国際関係委傘下の国際テロ及び非拡散小委員会所属の議員15人のうち7人しか出席していなかった。したがって、反対一色だった同日の雰囲気を全下院議員435人の気流を反映するものと簡単に結論づけるのは難しいと考えられる。米政府側からは、バティア米貿易代表部(USTR)副代表が出席した。

▲「韓国はイランと取引する国」〓民主党内の中東問題専門家のローン・クライン(民主、フロリダ州)議員は、韓国がイランのエネルギー船舶建造契約を多数締結していることを指摘した。米議会がイラン問題を反FTAの論理として切り出したのは初めてのことだ。

クライン議員は、「韓米FTAは、イランと取引する国とFTAが締結されてはならないという下院決議案1400号に相反する」とし、「韓国が米国の国家優先順位を毀損することになってはならない」と述べた。この決議案(1400号)は強制条項ではない。

氏は、韓国の企業がイランの油田の開発に16億ドルを投資しており、2008〜2009年、イランに数隻の油槽船を建造して提供する契約を締結したと指摘した。ブレード・シャーマン(民主)小委員長は、聴聞会直後、「韓国の立場からは、イランの核開発は脅威ではないようだが、米国としては北朝鮮の核とイランの核は同様の非拡散問題だ」と述べた。

▲自動車交渉に非難が殺到〓3000cc以下の韓国産自動車の関税2.5%を直ちに撤廃することにした自動車交渉は、予想通りFTA反対論理の焦点になった。デイビッド・スコット(民主、ジョージア州)議員は、地域区周辺のGM及びフォード自動車の工場が閉鎖されたことを取り上げ、「韓米FTAは米国にとって悪い交渉(bad deal)であり、一方的(one-sided)な交渉だ」と批判した。ジョージア州には起亜(キア)自動車の工場が建設されている。

ドナルド・メンジュラ(イリノイ州)議員は自由貿易を好む共和党の所属でありながらも、「米国はFTA交渉で関税問題にはきちんと対処したものの、『ナンセンスのような』韓国の非関税障壁にはまともに対処できなかった」と述べて、再交渉を促した。氏の地域区にはクライスラー自動車の工場がある。

▲「開城工団を含めることに反対」民主党が率先〓FTAが妥結する前、共和党の議員が積極的に反対していた開城(ケソン)工業団地をFTAに含める問題については、民主党の議員が率先して反対する形に変わった。シャーマン小委員長は、「北朝鮮の核開発を阻止しようとしている我々の努力の深刻さを考えれば、受け入れられない」と述べた。スコット議員も、「開城工団で作られた製品を韓国産として認めるというのは、核開発をしている北朝鮮に金を握らせるも同然だ」とし、「納得しがたい内容だ」と述べた。

同日の聴聞会で韓米FTAを擁護した唯一の議員は、エッド・ロイス(共和)議員だ。同議員は、「FTAで韓国の関税は米国より大幅に低くなった」と述べ、韓米FTAが米国の利益になると述べた。



srkim@donga.com