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SOFA見直し、大統領選の新たな争点に

SOFA見直し、大統領選の新たな争点に

Posted December. 06, 2002 22:55,   

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韓米両国が、韓米駐屯軍地位協定(SOFA)の見直し作業に合意した中で、政界は「米軍装甲車による女子中学生殺害事件」とSOFAの見直し問題が、大統領選挙戦の最大争点として浮上する動きが広がっていることから、事件の成り行きに神経をとがらせている。

▲政界の動きと政府対応〓与党民主党の趙舜衡(チョ・スンヒョン)共同選挙対策委員長と李相洙(イ・サンス)院内総務、金景梓(キム・ギョンジェ)広報本部長は、6日午前、ソウル世宗路(セジョンノ)の政府中央庁舎に金碩洙(キム・ソクス)首相を訪問し、SOFAの見直しをめぐる政府の対応が消極的だとして、強い抗議の意を伝えた。

議員らは、「法務長官が最近『SOFAを2年前に見直しているため、再度見直すのは難しい』と明らかにしたのは嘆かわしいことだ。法務長官は大韓民国の長官ではなく、米軍のスポークスマンか」と強く批判した。

これに対し、金首相は「SOFAの見直し問題は、政府が慎重な姿勢で取り組んでいる。SOFAを見直すことは、すなわち裁判管轄権を持つことを意味するが、(見直しを)主長することは可能でも、実際の見直しは現実的に難しい側面がある」と述べ、政府の基本的な立場を繰り返した。

一方、野党ハンナラ党の李会昌(イ・フェチャン)大統領候補は、同日午前、大田(テジョン)で行われた記者会見を通じて、SOFAの見直し問題に触れて「SOFA規定の不公平さによって国民が感じている挫折感と屈辱感に対し、今後同じようなことがまたと起こらないよう韓米両国がすぐにSOFAの見直しに取り組まなければならない」と述べた。

李候補はさらに「一日も早く、与野党による総務会談を開き、国家のレベルでも強力に対応すべきだ」と話した。李候補は7日午後、ソウルの駐韓米国大使館の近くで開かれるロウソクデモに参加する予定だ。

民主党の盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領候補も、来週明けに「米軍装甲車による女子中学生殺人事件汎国民対策委員会」の関係者と話し合いを行うと見られている。

▲韓米両国政府の動き〓韓国の李俊(イ・ジュン)国防長官とラムズフェルド米国防長官は5日(現地時間)、ワシントンの米国防総省で行われた第34回韓米定期安保協議会(SCM)が終った後、記者会見を通じて、「SOFA見直し」に関する両国政府の立場を表明した。

ラムズフェルド長官は、基調演説で2人の女子中学生の名前とともに韓国語で「キップンスルプム(深い悲しみ)」と述べ、注目を集めた。長官は、「2人の少女の犠牲に深い哀悼と遺憾を伝え『深い悲しみ』を持って遺家族のために祈りを捧げる。今後、同じような事故が再発しないよう韓米両国は緊密に努力する」と語った。しかし、「SOFAの内容を見直したとしても、事前に事故を防止するのはできなかったはずだ」とし、SOFAの見直しに反対の立場を示した。

一方、外交通商部(外交部)の李泰植(イ・テシク)次官補は同日、駐韓米大使館のリビア公使を外交部に呼び、「両国の法と文化の違いを踏まえなければならないが、韓国の国民は女子中学生殺害事件に対する米軍の無罪判決について『相当な衝撃』を感じながら注視している」と述べた。



尹鍾求 尹相虎 jkmas@donga.com ysh1005@donga.com