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6回6奪三振の無失点、さらに強くなった「怪物」柳賢振が復帰戦で快投

6回6奪三振の無失点、さらに強くなった「怪物」柳賢振が復帰戦で快投

Posted August. 17, 2018 10:04,   

Updated August. 17, 2018 10:04

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「これ以上うまく投げるの難しい」

ロサンゼルス・ドジャースの「コリアンモンスター」柳賢振(リュ・ヒョンジン=31)が負傷から復帰し、再びマウンドに立った。

柳賢振は16日、ロサンゼルスのドジャーススタジアムで行われたサンフランシスコ戦に先発登板し、6回を投げ3安打だけを与えて無失点の完璧な投球をした。三振を6個奪ったが四死球は一つもなかった。リリーフ陣が乱れ、8回に同点を許し、柳賢振のシーズン4勝目は流れた。ドジャースは延長12回に4-3で勝利し、連敗を5で止めた。

105日間の空白が信じられないほど威力的な投球だった。最高球速は149キロ。直球(33球)とカット・ファストボール(28球)、カーブ(19球)、チェンジアップ(9球)を自由自在に投げ、サンフランシスコ打線を翻弄した。許亀淵(ホ・グヨン)MBC解説委員は、「柳賢振の4つの球種がすべて完璧に制球された」とし、「心理的にプレッシャーの大きい試合だったはずだが、重圧を感じる様子は全くなかった。完璧な復帰戦だった」と絶賛した。柳賢振は今年5月3日、アリゾナ戦で太もも筋肉を負傷し、これまでリハビリに集中してきた。

2度のピンチもあったが冷静に乗り越えた。1回1死でブランドン・ベルトの打ち損ねた当たりが、左翼線上に落ちて二塁打になった。しかし、エバン・ロンゴリアとバスター・ポージーをフライとゴロで打ち取ってイニングを閉めた。5回にはブランドン・クロフォードとハンター・ペンスに安打を許し、1死1・2塁となった。安打1本で0-0の均衡が崩れる状況だった。柳賢振は、アレン・ハンソンとデレック・ホランドを相次いで三振に打ち取った。残り4イニング(2~6回)はいずれも三者凡退だった。3回に内角と外角を攻める完璧なコーナーワークで3打者を相次いで三振で打ち取ったのは圧巻だった。

柳賢振にとってはプレッシャーの大きい試合だった。前日まで5連敗を喫したドジャースとしては是が非でも勝利が欲しい試合だった。抑えのケンリー・ジャンセンが心臓拍動の異常で離脱した中、先発要員の前田健太とロス・ストリップリングがリリーフに転換配置され、地元メディアはデーブ・ロバーツ監督の投手運営に疑問を示した。好投していた先発要員を救援に回し、長い期間離脱していた柳賢振を先発登板させることへの批判だった。柳賢振が不調だったら、批判の矛先は向けられるところだった。

だが柳賢振は、監督の信頼に好投で応えた。ロバーツ監督は試合後のインタビューで、「彼が本当に立ち上がった。完全な状態に戻って試合を支配した」とほめたたえた。そのうえで「柳賢振はゲームをリードする方法が分かる投手だ。数年間見守ってきたが、彼は大きい試合に強い投手だ」とも話した。


チョ・ウンヒョン記者 yesbro@donga.com