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中国から飛来する微小粒子状物質をリアルタイムで測定、国内研究チームがシステムを開発

中国から飛来する微小粒子状物質をリアルタイムで測定、国内研究チームがシステムを開発

Posted May. 03, 2017 09:04,   

Updated May. 03, 2017 09:05

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微小粒子状物質の構成成分までをリアルタイムで把握できる新しい測定システムを、国内研究チームが開発した。微小粒子状物質が中国から飛んできたものかを一度に把握できる上、成分による微小粒子状物質の危険性までもすぐに知ることができる。さらに精密な粒子状物質予報も可能になると期待される。

光州(クァンジュ)科学技術院・地球・環境工学部のパク・ギホン教授チームは、国内では初めて微小粒子状物質の構成成分をリアルタイムで測定できる「エアロゾル質量分析システム」の開発に成功したと、2日明らかにした。

研究チームは、レーザー光線の制御技術と実験室で微細質量を測定する際に利用する「イオン質量分析技術」とを結合して、空気中に漂う微粒子(エアロゾル)成分を把握できる装置を開発した。5年前からエアロゾル成分分析過程を研究した末、今回、分析装置の開発に成功した。研究チームは、今回開発した装置を小型化、製品化して、商用化を推進する計画だ。

微小粒子状物質の発生地域と原因究明、対応方法や環境アセスメントなどを研究するためには、正確な成分を知らなければならない。微小粒子状物質の成分をリアルタイムで測定できる装置は、これまでも開発されていたが、主に海外から輸入しなければならなかった。価格は5億〜6億ウォン台と高価であり、国内には6台程導入されている。研究用機器を除くと、この装置でリアルタイムで測定をするのは二箇所だけである。

パク教授は、「輸入機器の代替効果はもとより、微小粒子状物質をはじめとする国内エアロゾル関連研究の先進化も期待される」と語った。



전승민 チョン・スンミン記者 enhanced@donga.com